横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

ジルコニア式酸素濃度計の校正の動作モードおよび校正時間の設定について

ジルコニア式酸素濃度計の校正の動作モードには、次の3通りの方法があります。

手動校正:
ゼロ校正およびスパン校正、またはそのどちらか一方を順次手動で行います。

半自動校正:
タッチパネルからの操作、または接点入力信号によって校正をスタートさせ、 あらかじめ設定してある校正時間および安定時間に基づいて、一連の校正動作を行います。

自動校正:
設定した周期で自動的に校正を行います。

校正時間などの設定は、下記のように行います。

(1) 手動校正の場合
「出力安定時間」を設定します。
「出力安定時間」とは、校正終了時点から再び測定に入るまでの時間をいいます。
この時間は、校正後、測定ガスがセンサ内に置換され、出力が定常状態に戻る時間を設定します。一連の校正動作が終わってから出力安定時間が経過するまで、出力は「出力ホールド」で設定された状態になっています。
設定可能範囲は、「00分00秒~60分59秒」です。

(2)半自動校正の場合
上記の「出力安定時間」に加え、「校正時間」を設定します。
「校正時間」とは、校正ガスを流し始めてから測定値を読み取るまでの時間をいいます。
設定された時間は、ゼロ校正およびスパン校正に対して共通に働きます。
校正時間と出力安定時間の関係を、下図に示します。

校正時間と出力安定時間の関係

校正時間と出力安定時間の関係

(3)自動構成の場合
上記の「出力安定時間」および「校正時間」に加え、「周期」、「開始日」および「開始時間」を設定します。
「周期」とは、校正を行う周期のことをいいます。
「周期」の設定可能範囲は、「000日00時間~255日23時間」です。
「開始日」および「開始時間」には、初回の校正日と開始時刻を設定します。

 

関連製品&ソリューション

  • 一体型ジルコニア式酸素濃度計 ZR202G

    一体型ジルコニア式酸素濃度計ZR202Gは、検出器と変換器が一体化された構造になっています。サンプリング装置は不要で、検出器をそのまま取り付けて、700°Cまでの煙道ガス中の酸素濃度を測定できます。
    変換器部は、蓋を開けずに現場で操作可能、現場でヒータアセンブリを交換できます。

    さらに見る
  • 一体型ジルコニア式高温湿度計 ZR202G

    検出器・変換器一体型の高温湿度計です。
    変換器部は蓋を開けずに現場で操作ができます。
    検出器部は現場でヒータアセンブリを一式交換が可能、サンプリング装置も不要でメンテナンス性に優れています。

    さらに見る
  • 低濃度ジルコニア式酸素濃度計 OX400

    OX400は、長年の実績に基づいた高精度で信頼性高いジルコニア酸素酸素濃度計です。
    0-10 ppmO2 の低濃度から0-100 vol%O2 まで1台で広範囲を高精度に測定します。
    各種半導体の制御・監視、雰囲気処理・不活性ガスへの空気洩れ込み等のプロセス管理に最適です。 
     

    さらに見る
  • 分離型ジルコニア式酸素濃度計 ZR402G

    LCDタッチパネルを装備し、各種設定画面、校正画面、酸素濃度トレンド表示など操作性に優れています。
    検出器は、高信頼性ジルコニアセンサを採用し、現場でヒータアセンブリを一式交換できます。
     

    さらに見る
  • 分離型ジルコニア式高温湿度計 ZR402G

    蒸気や電熱が熱源の乾燥機や加湿機などの湿度測定・制御に最適な高温湿度計です。
    各種設定、校正、湿度トレンド表示など操作性に優れ、サンプリング装置が不要、現場でヒータアセンブリを一式交換できるなど、メンテナンス性にも優れています。
     

    さらに見る

トップ