ペプチド連続フロー化学合成ソリューション

背景

現在の医薬品は、主として低分子医薬品(第一世代)と抗体医薬品(第二世代)に分類できます。ペプチド医薬品は、それらの医薬品の欠点を補完する機能をもつことから、第三世代医薬品と呼ばれており、今後市場が大きくなることが予想されています。
横河電機は、ペプチド医薬品の開発・生産に今後必要となると考えられる連続フロー化学合成技術をコアとした技術の開発を進めています。

 

各医薬品の年度別売上高と売上予想(世界)

 

技術

ペプチド医薬品開発における大きな課題は、

  • ペプチド化合物の化学合成収率が低いこと
  • 反応時間が長いこと
  • ペプチドをつくるためには多段階反応が必要なため、反応条件の最適化にも多大な時間を要すること

があります。これらの課題を解決するために、横河電機は合成装置と計測技術の両面から開発を進めています。合成装置については、マイクロリアクターを活用した連続フロー系の技術を基盤技術として、効率的にペプチドを化学合成する装置を開発しています。計測技術については、化学プラントの制御で培った計測技術を活用し、フロー合成反応過程での収率や純度を非接触、非破壊で計測する技術を開発しています。その結果、反応温度や流速を連続的に変化させながら最適条件を決定できるシステムを実現します。
連続フロー合成系においては、材料、生成物をともに流体として反応させるため、従来のような大きなタンク等の設備は必要なく、システムをコンパクトにすることができます。

 

従来型(バッチ方式)
従来型(バッチ方式)

横河法(連続フロー方式)
横河法(連続フロー方式)

将来構想

将来は、フロー化学合成技術を基盤とした研究用の次世代型ペプチド合成機の開発を目指します。次世代型ペプチド合成機は、高収率、全自動、高速反応、高再現性、 マルチチャンネルという特徴をもちます。化学合成収率向上と合成時間短縮を実現することで、ペプチド医薬品の研究速度を加速し、コストを大きく削減することができます。
また、スケールアップが容易であるというフロー合成系の特性を生かし、研究用の多品種少量生産から、市販規模の原薬生産までの範囲をカバーし、創薬研究から生産までシームレスに原薬提供を可能にする化学合成システムの開発を目指しています。

 

フロー化学合成技術を基盤とした研究用の次世代型ペプチド合成機

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