2015年3月25日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の関係会社であるヨコガワ・コントロール・マレーシア(所在地:セランゴール州プチョン 代表:チン・コン・シオン)が、日揮株式会社と韓国サムスン重工業のコンソーシアムから、マレーシア国営石油会社ペトロナスが建設する天然ガス洋上液化プラント(FLNG)「PFLNG 2」向け制御システムと安全計装システムを受注しましたのでお知らせします。
FLNGは、海底ガス田で採掘した天然ガスの精製、液化、貯蔵、及びLNG船に積出するまでを洋上で行う新しいタイプのLNG生産設備です。用地の取得や輸送パイプラインの敷設が不要であることや、採算の都合で開発・生産の対象にならなかった中小規模の海底ガス田にも適しているなどの理由で、エネルギー分野で高い注目を集めています。
「PFLNG 2」は、ボルネオ島北部サバ州沖合の海底ガス田で採掘した天然ガスを液化する設備として建設されます。年間のLNG生産能力は150万トン、生産開始は2018年初頭を予定しています。
ヨコガワ・コントロール・マレーシアは、液化設備と貯蔵タンクの監視・制御を行う統合制御安全システム(ICSS)を納入し、エンジニアリング、据付支援、試運転支援、運転員訓練支援を行います。ICSSは、当社の統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)」、安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ・アールエス)」、統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM®」、及びプラント情報管理システムなどで構成されます。
YOKOGAWAは、1989年にヨコガワ・コントロール・マレーシアを設立以来、ペトロナスの生産設備向けに制御システムを多数納入しています。今回受注できた要因としては、世界の天然ガス液化プラントやLNG船・FPSOなど洋上設備向けプロジェクトの豊富な実績とノウハウがFLNG向けに有益であると評価されたことがあげられます。
YOKOGAWAは、成長が見込まれる海洋資源関連市場向け専門組織を2013年に設け、市場の開拓を積極的に進めています。今後も、お客様の視点で最新の技術によるソリューションを提供し、海洋資源生産設備向け制御事業を拡大します。
以上
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メタンを主成分とする天然ガスは他の化石燃料に比べ、CO2の排出量が少ないため、温暖化効果ガスの発生が少なく、また世界中に産出地があり安定した調達ができる事から、重要な1次エネルギーを担っております。
LNG (液化天然ガス)を主体としたガス事業は、 社会を支える重要基盤として安定供給を第一の使命とし「安全・安心」を確保した操業が常に求められています。多くのガス事業者様は、安定供給を前提にしながら需要増・供給域拡充に対する設備増強計画や事業における燃料調達戦略・ CO2削減、LNG基地運用の最適化・効率化を目指すなど様々な課題に取り組まれています。
YOKOGAWA は、これまでLNGをコアとしたガス工場やガス広域導管ネットワーク設備に「安全・安心」をキーとした様々なソリューションを提供してきました。
これからも最新の最適化・管理・制御・監視・支援システムや現場機器・分析計や計測器、保守サービスなどの最適ソリューション・製品・保守を通じて、お客様のビジネスパートナーとして総合エネルギー事業の発展に貢献します。