省スペースで設置コストは1/2以下*
直接高速応答・高速測定
-サンプリングを使わずに、直接高速応答・高速測定・高精度に測定したい。でも、スペースや高温危険場所など、設置エリアに制限がある-
TDLS8200は、このような問題を解決するレーザガス分析計です。
既設サンプリング装置からも容易にリプレースできます。
石油、石油化学、電力、鉄鋼等の各種プロセスにおいて、O2、 CO、 COまたはCH4、 NH3、HCl や、近赤外線領域に吸収を持つガス濃度を測定することができます。
- コンバスチブル計の触媒センサによる測定では、耐久性やデータ収集に課題がある-
TDLS8200はレーザを2系統搭載し、O2とCOまたはCH4を1台で測定でき、耐久性やデータ収集の問題を解決します。
どちらも、大幅な追加工事不要で既設サンプリング装置からも容易にリプレースできます。
日本防爆や国際規格IEC61508に基づく機能安全度水準 SIL2認証を取得、安心安全に使用いただけます。
*一般的な透過型レーザガス分析計との比較
ラインアップ
| モデル | TDLS8200 | |||
|---|---|---|---|---|
| 設置方法 | プローブ形 | フローセル/ショートフローセル | 反射型 | |
| 特長 | 片側設置にて省スペース | 変動を抑えた精密測定 | 小口径設置対応 | |
| 測定成分 | 複数成分 | O2+CO/CH4 , CO/CH4 | ||
| 単成分 | O2, CO, CH4, NH3, HCl | |||
| 設置可能な配管径 | 0.65m以上 | サンプリング | 0.25m~0.5m | |
特長とメリット
設置コスト、メンテナンスコストを削減
- コンパクト設計で直接ダクトに片側からのみ取付
- サンプリング装置不要で省スペース対応でかんたん設置
- 各種診断機能搭載
- 最大50日分のトレンドデータを保存することが可能

高速・高精度に測定
- 高速測定で他成分の干渉の影響を受けることがない
- 周囲環境(圧力/温度/共存ガス)が変動しても干渉を受けず、高精度測定が可能
- 直接挿入が高速応答を実現
- 測定ガスが微量でも高精度測定
使いやすい操作性で煩わしさを低減
- 10言語表示対応で直観的なタッチスクリーンのHMIを採用
(日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ハンガリー語、韓国語、中国語)

測定ガス
1台で2成分を同時測定可能
- 単成分:O2, CO, NH3, HCI
- 複数成分:O2とCOまたはCH4を同時測定
COまたはCH4 - 近赤外線領域に吸収を持つガス濃度

主な業種と用途
石油・天然ガス、石油化学、電力、鉄鋼、窯業、半導体などのプラントにおける加熱炉、ボイラーの燃焼制御・安全監視
About OpreX
OpreXは、YOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を集約した、制御事業の包括ブランドで、カテゴリーとその配下のファミリーから構成されています。本製品はOpreX Measurement配下のOpreX Analyzersに属します。
詳細
厳しい環境での使用も可能、安全度水準SIL2/SIL3認証取得
国際規格IEC61508に基づく機能安全度水準 SIL2の認証に適合しています。
TDLS8200を1台使用する場合にはSIL2規格に、TDLS8200を2台使用する場合にはSIL3規格に適合しますので、安全にご使用いただけます。

1台で複数成分の同時測定が可能
酸素(O2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)を同時に測定します
従来、複数成分を測定時には複数のセンサを使用することが一般的でしたが、メンテナンスが大変や管理の手間が増える、応答タイミングにずれがあるなど、運用面で課題がありました。
TDLS8200では、1台に4枚のレンズを搭載することで、複数成分の同時測定を実現しました。
1台2役、複数成分同時測定を可能にしたモジュール構造

高精度を実現する横河電機独自開発のスペクトラム面積法
従来の波長変調法(2f法)は吸収ピークの形状およびピークの高さが干渉ガスにより影響を受けます。横河電機独自のスペクトル面積法は、他ガスの干渉の影響をほとんど受けず、また、温度・圧力補正による高精度測定が可能です。

高信頼性
リファレンスセルで低濃度も安定測定
リファレンスセルの採用により、常に測定ガスのスペクトルを正確に検知し、微量計測においても高信頼で測定することができます。 他製品で0%と表示されるような低濃度でも安定して測定できます。
構成
標準構成
- HART通信によりFieldMateと接続可能

- ミニディスプレイ

リモートHMIによるシステム構成
- 最大4台の分析計と接続可能
- TDLS8000/TDLS8200 いずれとの混成も可能

片側設置 プローブ形
設置スペースやメンテナンスコストは1/2以下
かんたん設置で設置コスト削減
取り合いフランジは片側のみ
- メンテナンス用足場も片側のみ
- 発光/受光専用ケーブルの渡り配線が不要

既設分析計からのリプレースが容易
- ジルコニアやその他直接挿入式分析計からかんたんリプレース
- ガスサンプリング装置はサンプリングプローブを置き換えるだけ
- フィルター、ポンプダイアフラム等の消耗品なし

光調整不要
- 発光側/受光側がないため、光軸合わせは不要

堅牢で長期に安定した測定を実現
- 光学・流体・熱・振動を考慮しレーザ光軸や光路長を長期安定させる設計
- 高ダスト環境でも安定的に測定
- 両側設置使用のTDLS8000と変わらず、リアルタイムで高速応答を実現


プローブ形アプリケーション例
ボイラ燃焼制御、安全監視 【O2/CO測定】
【導入前の課題(ジルコニア式O2計と赤外式CO計を使用)】
- サンプリング装置が必要なため、保守が面倒
- 応答遅れの発生(CO濃度を燃焼制御に活用する場合)
- 2つの分析計を使うため応答速度のずれが発生、スムーズな制御が難しい
- 測定ポイントがセンサ部の「点」で測定
例1)石炭火力発電所
高ダスト環境下でのノーメンテナンス連続運転に成功
例2)石油・LNG火力
分析計1台で2成分の同時測定を実現
ボイラ設備


【TDLS8200が選ばれた理由】
- サンプリングいらずの直接測定で、保守が簡便に
- O2もCOも応答時間はわずか2秒
- 1つの分析計で2成分を同時測定
- センサ部の周囲の「点」からレーザー光上の「線」で測定
- 高ダスト環境下でもブラスター装置を併用することで長期連続安定測定を実現

変動を抑制し精密測定 フローセルタイプ
既設設備や狭所への設置の課題を解決
- プロセスサイズなどによりTDLS8000やTDLS8200で設置・挿入できなかったアプリケーションでも、プローブ部分をフローセルに置き換えることによりサンプリングシステムを構築することができるようになります。
詳細につきましてはご相談ください。

- ショートフローセルタイプは通常のフローセルタイプよりもプローブ長が短いため省スペースでのサンプリングシステムを構築することができるようになります。

プラント設備への設置を容易にするコンパクト設計が特長で、限られたスペースでも柔軟に配置可能。
効率的なレイアウトを実現し、既設分析計からのリプレース時の設置コストや工期の削減に貢献します。

メンテナンスコストを削減できる理由
フローセル センシングの仕組み
・センサは測定ガスに非接触でガス濃度を
測定するため、劣化による部品やセンサ交換が不要
・安定したレーザ光源と可動部品がないため、
日常的な校正は不要
・消耗品が最小限に抑えられるため、
長期的な信頼性と効率を確保
広範囲の圧力変動幅に対応
- アクティブな温度と圧力の補正が可能
- ダイナミックな圧力変動が生じるプロセスに対しても安定した測定が可能
システム全体の複雑さを低減
最小限の構成でシンプルなサンプリング装置
他のガス分析で必要な水分除去が不要なため、サンプリング装置がよりシンプルです。

シンプルな構成により、メンテナンスの簡略化および効率化を実現
フローセル部分の加熱保温により、測定領域の結露を防止します。

独自開発の二重管構造で安定した測定を実現
二重管構造(特許出願)により、プロセスガスの温度分布が均一化され、安定した測定を実現。

フローセルタイプアプリケーション例
IM電解プラント(塩水の電解槽)内の爆発防止【 O2測定】
共存ガスの影響を受けにくく、水素環境下でも正確な測定が可能
【導入前の課題(磁気式O2計を使用)】
- 常磁性を持つH2がバックグラウンドにある場合、磁気式では正確なO2測定が困難
- 磁気式O2計はガス温度が50度までのため保温によるドレン対策が不可
- メンテナンス頻度が多く面倒


【TDLS8200が選ばれた理由】
- 水素等共存ガスの影響を受けずに測定ができ、正確なO2測定が可能
- お客様の配管を130℃でヒーティングすることで、ドレンの発生を抑制
- 今までメンテナンスにかかっていた時間を大幅削減
- 爆発防止のためのO2測定の磁気式からのリプレース実績あり

小口径配管対応 反射型
0.25m~0.5mの配管でも直接測定
0.5m以下(最小0.25m)の配管径が小さいアプリケーションでも、反射型の構成で光路長が2倍となり、直接測定が可能です。

細い配管が多い化学プラントや半導体工場に理想的なガス分析計です
- 化学プラントのボイラ燃焼管理や安全監視:O2とCOの同時測定
- 化学プラントの原料ガスの比率調整:O2測定
- 半導体工場の爆発防止の安全監視:O2測定
- 化学プラントや半導体工場での安全監視:CH4測定
システム構成例
中小規模の化学プラントの焼却炉・ボイラの排ガス測定(O2とCOの同時測定)
O2とCOをサンプリングレスで同時測できるため、応答性向上と保守低減に最適です。

反射型アプリケーション例
塩ビモノマープロセスにおけるオキシ塩素化反応工程
原料ガスの比率調整と爆発防止【 O2測定】
非接触測定なのでセンサ腐食の心配は不要、水分を含んだままの測定も可能
【導入前の課題(磁気式O2計を使用)】
- サンプリング装置のフィルターを介してもセンサが腐食性ガスで汚れてしまい、都度交換が発生
- サンプリング時に除湿が十分でなく、分析計の再調整が発生
- 応答速度の遅れが、爆発事故につながるリスクがある

【TDLS8200反射型が選ばれた理由】
- サンプリング不要の直接測定
- センサと測定ガスは非接触なので、腐食の心配は不要
- 水分を含んだままの測定が可能
- 応答速度わずか2秒で、プラントの安全性を向上
- 導入後のメンテナンスがほぼ不要なので、ランニングコストを大幅削減

ソリューション・活用事例
プロセス監視
各種化学プロセスにおいては、爆発防止の安全監視などの高速オンラインモニタリングが必要となります。
プローブ形レーザガス分析計によるプロセスガスの酸素測定は、正確かつ高速なモニタリングを簡単な設置で実現します。
TDLS8200は、O2、CO、CH4などのマルチガスを同時に測定し、以下を実現するための高速で迅速かつ信頼性の高い情報を提供します。
- 燃焼効率の改善
- 安全性の向上
- コイルとコイルハンガーの寿命が長い
- 加熱の最適化によるスループットの向上

燃焼制御
加熱炉・ボイラーの燃焼効率を上げるためには、燃焼排ガスの酸素濃度と一酸化炭素濃度の連続で安定した高速測定が必要です。
プローブ形レーザガス分析計は、これを簡単な設置で実現します。
サンプリングシステムが不要なため、メンテナンスが少なくて済みます。
- 高速応答分析
- 干渉分析なし(TruePeak測定テクノロジー)
- トレース測定中のピークロック用の内部リファレンスセル

主な業種と用途
石油・天然ガス、石油化学、電力、鉄鋼、窯業などのプラントにおける加熱炉、ボイラーの燃焼制御・安全監視
安全運用
TDLS8200は、酸素(O2)やその他のガスをリアルタイムかつ現場で直接または包括的に測定・識別できる信頼性の高いデータを提供することで、最大限の安全性と運用効率を実現します。
- CO(一酸化炭素)、CH4(メタン)、O2(酸素)などのガスは、広い温度範囲で発火に達する前に検出可能
- 横河独自の Direct absorption spectroscopyでガスの温度圧力の変化や共存ガスの変動があっても安定した測定が可能
- TDLS8200は IEC 61508 に基づき SIL2 認証を取得しており、冗長構成では SIL3 を達成し、さらに高い安全性を提供
仕様
TDLS8200 標準仕様
| 測定対象 | O2+CO, O2+CO または CH4, O2, CO, CO または CH4, NH3, HCl | ||
|---|---|---|---|
| 測定方式 | 波長可変半導体レーザ分光方式 | ||
| 測定成分 | 最小レンジ | 最大レンジ | |
| O2 | 0-1% | 0-25% | |
| CO (ppm) | 0-200ppm | 0-10,000ppm | |
| COまたはCH4 | CO | 0-200ppm | 0-10,000ppm |
| CH4 | 0-5% | ||
| NH3 | 0-30ppm | 0-5,000ppm | |
| HCl | 0-50ppm | 0-5,000ppm | |
| プローブ形 | フローセルタイプ | ショートフローセルタイプ | 反射型 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| プローブ長 | 0.7m, 1.0m, 1.5m, 2.0m | - | - | - | |
| 光路長 | 1m | 1m | 0.4m | 設置配管内径 x 2 *設置配管による |
|
| 設置可能な配管径 | 0.65 m以上 | サンプリングライン専用 | 0.25~0.5 m | ||
| アナログ出力信号 | 5点、4〜20mA DC(絶縁出力、最大負 荷550Ω) 出力タイプ:ガス濃度、透過率ほか |
||||
| デジタル通信 | HART、イーサネット | ||||
| 接点出力信号 | 2点、定格24V DC、1A | ||||
| DO : 機能;Warning/校正/バリデーション/暖機/メンテナンス | |||||
| Fault: 機能;Fault状態またはシステム電源がオフの場合に作動 | |||||
| 電源 | 24V DC ±10% | ||||
| 保護等級 | IP66/NEMA 4X | ||||
| 測定ガス条件 | 測定ガス温度:850℃以下 | ||||
| 測定ガス圧力:90~500kPa abs. | |||||
| 測定ガス流速:1~30m/sec | |||||
| 設置環境 | 周囲温度: -20~+55℃ | ||||
| 保管温度: -30~+70℃ | |||||
| 湿度 : 0〜95%RH(40℃、結露しないこと) | |||||
| 機能安全 | IEC61508 SIL2 (SC3) | ||||
| 危険場所の分類 | Division1, Zone1: 耐圧防爆 | ||||
| 日本, 韓国, FM(US, Canada), IECEx, ATEX/UKEX, NEPSI | |||||
特性
| 測定ガス | 繰り返し性 | 直線性 | |
|---|---|---|---|
| O2 | 読み値の± 1%または± 0.01% O2の値の大きい方 | フルスケールの± 1% | |
| CO (ppm) | 読み値の± 2%または± 1ppm COの値の大きい方 | フルスケールの± 1% | |
| CO または CH4 | CO | 読み値の± 2%または± 1ppm COの値の大きい方 | フルスケールの± 2% |
| CH4 | 読み値の± 4%または± 0.02% CH4の値の大きい方 | フルスケールの± 4% | |
| NH3 | 読み値の± 2%または± 1ppm NH3の値の大きい方 | フルスケールの± 1% | |
| HCl | 読み値の± 1%または± 2.5ppm HCl の値の大きい方 | フルスケールの± 1% | |
測定条件:測定ガス温度;25℃、測定ガス圧力;0.1MPa abs.、光路長;1m
関連製品・保守部品
[関連製品]
- 校正セル
- ZA8000Pパージユニット(TDLS8000/TDLS8200用)
[保守部品]
- Oリング
関連情報
経済産業省よりバイオマス発電所における安全確保の徹底に関する文書が発行されています。設備・燃焼温度異常監視や一酸化炭素、メタンガス濃度検出など、バイオマス発電所の安全運転に対応する横河電機のソリューションをご紹介します。
水素濃度監視をより高速・簡易・低コストでできるガス密度計の応用例をご紹介します。
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- プローブ形レーザガス分析計 (3.1 MB)
取扱説明書
- TDLS8200 プローブ形レーザガス分析計 (11.2 MB)
- YH8000 HMI ユニット (8.9 MB)
一般仕様書
- TDLS8200 プローブ形レーザガス分析計 (3.9 MB)
ニュース
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プレスリリース | ソリューション&製品 2022年7月22日 OpreX Analyzersのラインアップであるプローブ形レーザガス分析計「TDLS8200」の防爆仕様品を開発・発売
~酸素濃度に加え一酸化炭素濃度やメタン濃度の同時測定で加熱炉燃焼制御の最適化を支援~
-
プレスリリース | ソリューション&製品 2021年4月6日 OpreX Analyzersのラインナップとしてプローブ形レーザガス分析計「TDLS8200」を開発、発売
~酸素濃度と、一酸化炭素濃度やメタンの同時測定で加熱炉燃焼制御の最適化を支援~
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プレスリリース | ソリューション&製品 2019年1月22日 OpreX Analyzersのラインアップとしてプローブ形レーザガス分析計「TDLS8100」発売
~設置コストを抑え、安全で最適な操業と省エネを支援~
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