アラーム合理化サービスとは、運転中のアラームイベントログを採取、分析し、個々のアラームの根本原因を見出し、解決策を講じると共に、EEMUA No. 191に基づくアラームシステムの設計、さらに定期的に改善活動の見直しを支援するサービスです。
なぜアラームの合理化が重要なのでしょうか?
プラントオペレーションがより高度化・複雑化する中で、安全安定操業のためのアラームシステムの重要性が一層高まっています。もし、アラームシステムの有効性が下がりアラームの洪水が起こるようになると、重要アラームの見落としや誤判断から、プラント災害や生産ロスを引き起こすリスクが高まるため、細心の注意が必要です。アラーム合理化サービスは、お客様のアラームシステムの有効性を改善するためのサービスです。
YOKOGAWAのアラーム合理化サービスの利点は?
YOKOGAWAのアラーム合理化サービスは、お客様のアラーム合理化の進捗に従って、3つの導入口を用意しています。
迷惑アラームの削減サービス
お客様と組織横断のチームを結成し、アラーム解析パッケージExaplog を活用しながら、現状の迷惑アラームの発生原因を特定し、削減のための最適な対処方法を検討します。
EEMUA #191とISA18.2 に基づいたアラームシステムの設計サービス
アラームシステム設計の著名なガイドラインであるEEMUA#191とISA18.2、プロセス安全性評価手法であるHAZOP スタディに基づいてアラームシステムの設計を行い、CENTUM VPのアラームシステムに実装します。
運転状態に応じたアラーム管理サービス
スタートアップや銘柄切り替えなどの運転状態ごとに、最適なアラーム設定値やアラーム抑制状態を設計します。結果をアラーム合理化支援パッケージAAASuite に実装し、実運転時には設定を動的に変更します。
UACSおよび関連するアラーム管理ソリューション
DMAIC
本サービスは、品質管理手法として著名なシックスシグマDMAIC のステップに基づいて提供されます。これにより、作業の抜けなく確実なサービスが提供でき、期間内で最大の成果を上げることが可能となります(*1)。
Phase 1 迷惑アラームの削減 |
Phase 2 EEMUA191に基づいた アラームシステムの設計 |
Phase 3 運転状態に応じた アラーム管理 |
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Define (定義) |
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Measure (測定) |
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Analyze (分析) |
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Improve (改善) |
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Control (管理) |
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*1 本サービスは、Exaplog、CAMS for HIS、AAASuite、UACS が導入されていることが前提となります。
*2 必要に応じ、別途有償で請け負います。
EEMUA :Engineering Equipment and Materials Users Association の略。
欧州系企業が中心となって作成されたアラームシステムの設計・管理・調達に関するガイドライン。
HAZOP :Hazard and Operability の略。
設計意図からのずれを想定し、その原因の洗い出し・発生防止対策の検討を行う、プロセスの安全性評価手法。
Exaplog :イベント解析パッケージ
CAMS for HIS :統合型アラーム管理ソフトウェア
AAASuite :アラーム合理化支援パッケージ
ISA18.2:プロセス産業用アラームシステムマネジメント
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