産業環境で初めてのモジュール・タイプ・パッケージの適用をサポート

2019年9月18日発表

 特殊化学品メーカーEvonik社が主導するパイロットプロジェクトで、YOKOGAWAは、他のオートメーションサプライヤーとの協業により、商用産業環境で初めてモジュール・タイプ・パッケージ(MTP)規格を利用しました。このパイロットプロジェクトは、2018年夏に始まり、シンガポールにあるEvonikの世界最大級のアミノ酸プラントで実施されました。システム設置に続いて、2019年5月には、パッケージユニットが無事に稼働開始しました。

 現代の化学業界は、生産の柔軟性の拡大、市場投入までの時間の短縮など、多くの課題を抱えています。このような課題に対応するために、ドイツのプロセス業界オートメーションシステムユーザー団体であるNAMURは、高度な適応性のあるモジュール型プラントにおける通信と接続の問題を解決する技術として、MTPを開発しました。MTPは、プロセスモジュールまたはパッケージユニットについて標準化された非独占的な仕様を提示して、オートメーションシステムの効率的な導入、および時間と資金の節約を実現するものです。YOKOGAWAは、このNAMURのMTPプロジェクトに積極的に参加してきました。

 Evonik、ENGIE、Siemens、YOKOGAWAの協業により、MTPを使って従来型の生産プラントに冷却装置パッケージを導入しました。これは、産業環境で初めてMTP規格を実際に適用したものです(図参照)。MTPは、ヒューマン・マシン・インタフェースおよび通信インタフェースの部分に導入されました。

図:MTPによる既存DCSへのパッケージユニット統合のワークフロー
図:MTPによる既存DCSへのパッケージユニット統合のワークフロー
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 既存のYOKOGAWAの統合生産制御システム(DCS)は、OPC UA通信プロトコルを通じてSiemensのプログラマブルコントローラ(PLC)に接続されました。これは、オートメーションマークアップ言語(Automation Markup Language)をベースにして YOKOGAWAが開発したMTPインポートツールによって実現しました。最初に、冷却プロセスをPLCでシミュレーションして、その状況をDCSのMTP操作画面で監視できるようにしました。その後、Evonikの生産現場で無事にコミッショニングを実施して、MTP規格の実用的な利点を実証しました。

詳細情報

※MTPの要求事項は、VDI / VDE / NAMUR 2658 “Automation engineering of modular systems in the process industry”(プロセス産業におけるモジュール型システムのオートメーションエンジニアリング)に記載されています(現在規格策定中)

以上

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