2015年3月11日発表
横河ソリューションサービス株式会社(代表取締役社長:奈良寿)は、株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原敏昭)と共同企業体を結成し、フィリピンの公設の水道事業体であるメトロセブ水道区の広域給配水監視システム工事を受注しましたのでお知らせします。
メトロセブは、フィリピン中央部に位置するセブ州のうち、セブ市を含む7市6町で構成されたフィリピン第2の都市圏です。広域給配水監視システム工事は、国際協力機構(JICA)の無償資金協力事業である「メトロセブ水道区上水供給改善計画」の一環で実施されます。SCADAシステム※を導入し、中央監視室で給水状況を常時モニタリングすることで、近年の人口増加や経済拠点としての急激な発展に伴いひっ迫している同エリアの給水状況の改善を図ります。日立製作所は、本共同企業体の代表企業としてプロジェクトを推進し、横河ソリューションサービスは、SCADAシステムを製作し、漏水管理システムを納入するほか、流量計などのフィールド機器を水道区域内143カ所に据付けます。プロジェクトの工期は、2016年3月末です。
横河ソリューションサービスをはじめとするYOKOGAWAグループは、日本の上下水道分野での豊富な実績とノウハウを活かして、フィリピンをはじめとする新興国の水ビジネス市場における制御事業の拡大を目指してまいります。
※ SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システム:
監視、制御を行うシステムの一種
以上
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ライフライン・上下水道
上下水道事業では、インフラの老朽化、人口減少に伴う料金収入の減少、人材不足、そして自然災害への備えといった複合的な課題が深刻化しています。 これらの課題に対し、水インフラの耐震化、広域連携体制の構築、DX・AIの導入による効率化、ベテラン技術者からの技術継承など、多角的な取り組みが進められており、安全で持続可能な水環境の構築が期待されています。「YOKOGAWAは計測と制御と情報により持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、上下水道分野の課題解決に取り組んできました。 今後も、最新技術と新たな発想を融合させ、健全で持続的な水インフラの実現に向けた取り組みを一層推進してまいります。