東京大学と横河電機による「ブリルアン光相関領域反射計測法による振動・ひずみ・温度分布センサの開発」が科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラムに採択

2014年3月25日発表

 東京大学(東京都文京区 総長:濱田 純一)と横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)による「ブリルアン光相関領域反射計測法による振動・ひずみ・温度分布センサの開発」が、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)のシーズ育成タイプに採択されました。

 A-STEPは、「大学・公的研究機関等で生まれた国民経済上重要な研究成果を実用化につなげるための技術移転支援プログラム」です。A-STEPはフィージビリティスタディステージ(ステージⅠ)、産学共同促進ステージ(ステージⅡ)、実用化挑戦ステージ(ステージⅢ)、起業挑戦ステージから構成され、それぞれの研究開発フェーズの特性に応じた支援が実施されます。シーズ育成タイプは、顕在化したシーズの実用性を検証するステージⅡに相当します。

 東京大学大学院工学系研究科の保立和夫研究室で開発されたブリルアン光相関領域反射計測法は、光ファイバに沿ったあらゆる箇所の振動、ひずみ、温度を、全体もしくは局所で、同時かつ連続的に測定できる世界唯一の方式です。プラント配管内の流体やガスの温度管理、流量・流速分布・漏洩の監視、設備や配管の変形監視、劣化診断などへの応用により、生産性の向上、コスト削減、安全かつ安心な操業に貢献できる技術として注目されています。
 また、ひずみや振動の分布計測により、構造物のたわみやひび割れなどを一本の光ファイバで同時に把握することができます。これにより、広く行われている目視による定期点検とは異なる連続的かつ詳細な構造物の健全性診断を実現でき、インフラの老朽化対策などに活用できます。また、試作の段階でたわみやひずみを測定し材質や設計を最適化するなどの活用も考えられます。

 本プログラムでは、将来の高度モニタリングシステムの実用化に向けて、光ファイバを含む測定技術の高度化、実用化に向けた課題抽出、応用分野の開拓を進めます。東京大学は測定技術の高度化、横河電機は計測器の開発およびプラントメンテナンスへの応用を担当します。また、両者以外の参画機関として、日鐵住金溶接工業株式会社がセンサの役割を果たす光ファイバの開発を、鹿島建設株式会社が土木・建築構造物健全性診断への応用展開を行います。プログラムの実施期間は4年です。
 東京大学の先端的な研究開発、日鐵住金溶接工業の高信頼性光ファイバ技術、鹿島建設が有する社会インフラモニタリング技術、および横河電機の光計測技術と監視制御システムに関する高信頼技術を結集して本プログラムに取り組み、信頼できるインフラストラクチャの実現に向けたイノベーション創出を進めてまいります。

以上

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