約10年にわたってご活用いただいたeHOZENから、クラウド型eServに短期間でスムースに移行しました。機器マスタデータと予防保全データを集約し、システムが使いやすくシンプルになったことで保全情報(ナレッジ)の共有化・共用化が促進されました。
シオノギグループは、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」基本方針のもと、創薬研究開発型の企業として世界中の患者様やご家族の方々のQOL(Quality of Life:生活の質)向上を実現するために、より満足度の高い医薬品をお届けすることをミッションとして医療用医薬品を中心にOTC医薬品や診断薬の研究開発、製造、販売活動を行っています。
塩野義製薬株式会社では、eServの前身である「設備保全管理システムeHOZEN」を約10年にわたって利用されていましたが、サーバーおよびシステムの老朽化にともない最新システムへの更新の検討が開始されました。検討にあたっては、現サーバーに蓄積されたデータ資産を安全に移行し以下の要件を満たすシステムパッケージを前提条件としていくつかのベンダーから提案を受けました。
最終的に設備保全システムの運用と予防保全の取り組みを継続でき、コストパフォーマンスに優れたYOKOGAWAのeServに決定しました。また、パブリッククラウド型のシステムに対するセキュリティ確保は最重要課題でしたが、すでに社内でクラウド環境の別システムを採用していたこととセキュリティ対応が万全で信頼性の高いSalesforceのクラウドであることが決め手となりました。これにより社内でのサーバー管理が不要になるとともに、より高い安定稼働が実現されることになりました。
データ移行に関しては、簡便で柔軟な予防保全計画の作成が行えるように管理体系を吟味することになりYOKOGAWAのコンサルタントと塩野義製薬株式会社のプロジェクトメンバーで議論を重ねました。最終的に機器マスタデータと予防保全データを装置単位に集約するなど、シンプルなデータ構造に変更して新たなスタートを切りました。
塩野義製薬株式会社では設備保全システムの運用が定着化しているため、予防保全が主体です。新システムeServの運用を開始して現場の反応を見ると、圧倒的な使いやすさとデータの見易さが設備保全システムの運用に対する意識の高まりや、情報の共有をさらに促進させています。保全業務の効果が更に拡大することが期待できます。
[システム概要]
eServは、医薬品製造設備の安定稼働のためのメンテナンスの一翼を担っています。事業所間での運用一元化によるユニバーサルメンテナンスを行う環境も整ったので、保全員や医薬品のGMP関連書類も含めた設備保全管理システムの運用統一を進めていきます。
eServを中核に必要な保全員に必要な情報を提供できるようにすることで、このシステムをさらに多くの保全員に使ってもらえるようにしていきます。まだまだ途上ですが保全員の声を聴きながらゴールを目指していきます。
社名 | 塩野義製薬株式会社 |
---|---|
所在地 | 大阪府大阪市 |
事業内容 | 医薬品、診断薬などの製造・販売 |
URL | http://www.shionogi.co.jp/ |
→ 本事例の詳細リーフレットの郵送をご希望の方、または、クラウド型設備保全システム eServ に関するお問い合わせはこちら