横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

富士石油株式会社 袖ケ浦製油所 FCCU(流動接触分解装置)への適用

高度制御の事例

チャージ・転化率の最大化,装置運転・製品性状の安定化の達成

  • プロセス概要
    FCCUは石油精製の主要プロセスの1つです。減圧軽油や残油などの高沸点留分を,粒子状の触媒を用いて分解し,高オクタン価のガソリン基材などを製造します。
     
  • 導入目的
    チャージ性状や運転モードの変更,外気温や気象条件によって変化する厳しい運転条件のもと,下流装置の制約を考慮したチャージ最大化,転化率の最大化,製品性状の安定化などを達成するため高度制御(APC)を導入しました。
     
  • 導入効果
    下流のガス回収装置の制御も含めたAPCの稼動率(制御投入時間)は98%を超えており,チャージ最大化,転化率の最大化,製品性状の安定化の自動操作が常時行われています。

 
年間メリット:7000万円 (転化率UP,CSO→LCOスイング等)

お客様の声

富士石油のお客様写真
袖ケ浦製油所製油3課 宇佐美様 

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Exasmoc,Exarqeは,実際の運転データに基づいてモデリングされているので,私たち運転員にとって非常に理解しやすい製品です。モデルがブラックボックスでないため動作が理解しやすく,万一制御不良になっても問題点の特定,改善が容易にできます。結果として,安心して運転できるので不用意に制御を止めることがなく,稼動率は100%近い状態です。収率,安定運転でメリットが大きく,今では運転になくてはならないシステムです。チューニングに運転員のノウハウが容易に盛り込めることが良い点であり,今後は誰もが標準的なチューニングができるように取り組んでいきます。

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高度制御の事例

制御例

富士石油殿制御例の図

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システム概要

図4 システム構成図
図4 システム構成図

東芝製DCSとのインタフェースを開発し,
APCS(Advanced Process Control Station)および制御サーバを接続しています。制御サーバには,Exasmoc(多変数モデル予測制御パッケージ),およびExarqe(性状推定パッケージ),APCSにはアドバンス制御およびExacoast(高度制御演算ブロック)を搭載しています。

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