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色度の定義と単位について

色度の定義およびその単位は、日本水道協会「上水試験方法」では次のように定められています。

「色度とは、水中に含まれる溶解性物質及びコロイド性物質が呈する類黄色~黄褐色の程度をいう。色度1度とは、精製水1Lに塩化白金酸カリウム中の白金(Pt)1mg 及び塩化コバルト中のコバルト(Co)0.5mgを含むときの呈色に相当するものである。
水道法施行規則第4条でいう毎日検査の「色」と「色度」とは別個の概念である。
「色」は、スペクトル組成の異なる光に対して視覚が感じる色調であり、原則として「外観」の項によって測定する。
「色度」は、塩化白金酸コバルトの類黄色を標準列として比較する程度である。
比色法で表す「色度」は、標準列の類黄色との目視による比較であり、透過光測定法での「色度」は、類黄色を390nm付近の吸光度で比較する。」と規定しています。

つまり、水道関係でいう色度とは、色(黄褐色)の程度を数値化したものです。
水に含まれている鉄などの金属やフミン質が水に溶けて色度となります。
浄水場では、塩素処理により色度となる物質を酸化させ、凝集沈殿することにより、色度を取り除いています。

注)フミン質とは、湿地帯・泥炭地・植物等の有機物が、長い間にわたり微生物によって分解され、それ以上分解できない状態になった物質を言います。

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