概要
水源水質事故の約90%は、灯油、軽油等の油の流出によるものです。
油の流出事故はこれまでの測定計器では検出できず、浄水場ではオペレーターが嗅覚で監視している状況でした。
測定が数時間おきで、人による個人差があるこの方法では万が一の油事故に対し早急な対処が打てませんでした。
横河電機はこのような課題に対し、人間の嗅覚に匹敵するセンサを開発・応用することにより微量水中油分モニタ QS1000 での検出に成功いたしました。
この装置を取水場所に設置することにより、油分をオンラインで検知し、取水停止、活性炭投入等迅速な対応が可能となります。
微量水中油分モニタ QS1000 の特長
- 人間の嗅覚に匹敵する高感度。
- 原水中の油分を常時モニタし、異常があると15分以内に警報出力。
- 油膜にならず完全に水中に溶存している油分も検出。
- 水晶振動式においセンサの採用により、油以外の物質に対する感度を最小限に抑制。
フィールドテストの結果
関連製品&ソリューション
-
微量水中油分モニタ QS1000
原水を常時モニタし、測定中に溶解したごく微量の灯油、軽油、重油などの油分を水晶振動子式においセンサで検出します。
油膜センサ、排水用の油分計などでは測定できない人間嗅覚レベルの高感度油分検出が可能です。