概要
塩ビモノマープロセスにおけるオキシ塩素化反応工程では、反応器入口・出口ガス中の O2 濃度は、反応の制御・原料ガスの比率を調整する重要な指針であり、また爆発防止の点からも重要な測定項目となっています。
従来はサンプリング装置を介して磁気式酸素濃度計で測定していますが、センサが汚れた場合に交換が必要になるなど、メンテナンスの点で問題になっています。それらの問題を解決するのが「TDLS8000 レーザガス分析計」です。
お客様の期待
- メンテナンスコストの削減
- 日本国内防爆
- O2 濃度制御に反映可能
- 連続監視
- 耐ダスト、耐食
プロセス概略
塩ビモノマープロセスにおけるオキシ塩素化反応工程では、反応器入口・出口ガス中の O2 濃度をサンプリング装置を介して磁気式酸素計で測定しています。この O2 濃度測定は、製品の品質、また爆発防止の点からも重要なものです。プラントによっては二重化されている所もあります。そのため防爆規格を取得した高信頼の O2濃度測定が必要になります。
YOKOGAWA のソリューション
従来はフィルターを介しても測定ガスでセンサが汚れる場合がありました。その際にはセンサ交換が必要になり、メンテナンスの点で問題になっています。レーザガス分析計はフィルターを介した測定ガスなら問題なく測定することができます。またフローセルを使用することで、センサは測定ガスと非接触となります。そのため、もし汚れが付着したとしても、接ガス部(フローセル)の窓ガラスを清掃すれば問題なく測定を続けることができます。
測定システム
- TDLS分析計(O2 計、日本国内防爆)
TDLS8000-J1もしくはJ2-X1-FC-A1-J-N/□□(注)
(注)オプションで必ず防爆ケーブルグランドを必要数手配ください。(詳細はGSご参照ください) - フローセル
YC8000-EN-40-MN-3-XX-NN-N
MONEL A400製
留意点
- 必要に応じてサンプルライン、フローセルは防爆ヒーターやスチームトレースなどで加熱保温施工をしてください。
- 腐食性ガスを含む場合、MONEL製フローセルの使用を推奨します。
業種
関連製品&ソリューション
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レーザガス分析計 TDLS8000
過酷な条件下でも燃焼排ガス等のプロセスガス中のO2, CO (+CH4), H2O, NH3 (+H2O)を高精度に安定して測定します。堅牢小型で設置・維持コストを削減、燃焼排ガス NH3 脱硝プロセス、爆発防止の安全監視やプロセス不純物の上限監視など、安全操業に貢献します。
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レーザガス分析計
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酸素分析計
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