要件
お客様の要望は、煙突の温度を監視したいというものでした。排気は煙突内を流れる間に熱せられ無害な成分に変わります。煙突内の温度を設計通りに維持することが重要です。
利点
- 煙突内の温度を制御することによって、排気を無害な状態に維持します。
- 配線の必要はありません。
課題
煙突内の測定点は約30箇所あり、地上30mに位置していました。煙突は、中央制御室から約300m離れていました。
ソリューション
お客様は、煙突内の温度をモニターするために、ワイヤレス多点温度伝送器を選択しました。30箇所の測定点をカバーするために、4台のYTMX580が据付けられました。柔軟性に優れた当社のプラントワイド・フィールド無線システムが選ばれました。
機器リスト
YTMX580(多点温度伝送器)× 4
YFGW520(フィールド無線用アクセスポイント)× 1
YFGW410(フィールド無線用管理ステーション)× 1
まとめ
多点温度伝送器YTMX580
お客様は30箇所の測定点をカバーするために、煙突に沿ってYTMX580を4台設置しました。8点の入力を処理できる温度伝送器YTMX580によって、費用効率に優れたソリューションが実現しました。排気を無害な状態に維持し環境負荷を削減することができました。煙突と中央制御室との間にケーブルを敷設する必要がなかったため、ケーブル敷設の費用と建設期間を削減することができました。
お客様は当社のプラントワイド・フィールド無線インフラを活用して、他の無線アプリケーションも工場に導入する計画です。
YTMX580 Multi-Input Temperature Transmitter
業種
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