「Profit-driven Operation」は、プロセス産業向けのプラントの運転レベルから経営レベルまでの組織をまたがる管理目標の連携を促進するソリューション です。本ソリューションは、深い業界知識を活用した独自の指標化メソッドを中核とし、重要管理目標の最適化を支援することによって収益性向上に貢献します。プラント運転部門向けに開発されたパフォーマンスダッシュボードや関連サービスも本ソリューションの一環として併せて提供を開始します。また、プロセス産業に対するコンサルティングとシミュレーション技術を専門とする子会社KBCアドバンストテクノロジーズ(KBC Advanced Technologies Limited 本社:英国ウォルトン・オン・テムズ(サリー州) CEO:Andrew Howell)が提供するプログラムも本ソリューションに含まれます。まずは石油精製および石油化学プラント向けに提供を開始し今後は液化天然ガスおよび基礎化学プラントにも展開していく予定です。
変動の激しい市場環境において、プロセス産業の企業は「収益性の維持と向上」という深刻な課題に直面しています。
経営課題:
この深刻な課題を解決するために、YOKOGAWAは、対象業種への深い知識と経験、業界最高クラスの運転制御技術(OT)と情報技術(IT)を融合して、統合パフォーマンス管理のソリューション、「Profit-driven Operation]を開発しました。
本ソリューションをフルに活用することによって、平均的な製油所の場合、年間10Mドルから100Mドルの利益を生み出せると想定しています。
このソリューションは、長年にわたって世界各国のエネルギーと化学プラントに対する分析とコンサルティングを行う中で培ってきたKBCの業界知識と、YOKOGAWAの制御技術の専門性を融合させることによって実現されました。YOKOGAWAはKBCアドバンストテクノロジーズのコンサルタントと緊密に協力し、製油所の運転、エンジニアリングおよび経営層で使われている数百個の指標を特定し、「synaptic performance indictors」 (SPI)と名付けました。そして、これらの指標がそれぞれプラントのパフォーマンスにどのように影響を与えているかの知識をもとに、体系的に構造化しました。
運転、エンジニアリングおよび経営の指標(SPI)がプラントの重要管理目標と関連付けされる指標化メソッドの概念図
本ソリューションの一つとして、プラントの運転員が自分自身の運転がプラントの重要管理目標にどのような影響を与えているかをリアルタイムで監視できるよう、統合生産制御システム「CENTUMTM」に組み込み可能※なパフォーマンスダッシュボードと関連サービスを発売します。これを導入すると、各SPIに対して最適な定値レンジが設定されます。運転中にそのレンジから外れると、専門的アドバイスが自動的に表示され、経験の浅い運転員でも迅速な対応が可能になります。また、各SPIと運転員の運転データが自動的に蓄積され、自社の実績や業界データとの比較、要因分析、継続的な利益向上のためのコンサルティングに活用できます。
*「CENTUM VP R6」以降のバージョンに対応
エンジニアリング部門および経営層向けクラウド型プログラム
「Profit-driven Operation」にはKBCアドバンストテクノロジーズが提供している「Co-Pilot ProgramTM」も含まれます。このクラウド型プログラムはエンジニアリング部門および経営層向けの指標を表示するともに、プラント設備の最適化を遠隔から支援します。このプログラムと関連して、KBCアドバンストテクノロジーズのOperational Excellenceや利益改善などのコンサルティングサービスも必要に応じて受けられます。
~独自の指標化メソッドで経営の重要管理目標に対する組織横断の連携を支援~