有機性汚濁物質測定装置 UV700G

閉鎖性海域、湖沼、河川などの環境水質の悪化を防止するために、水質汚濁防止法・瀬戸内海環境保全特別措置法などにより、排水の水質総量規制が実施されています。
水質汚濁負荷量はCOD(Chemical Oxygen Demand )濃度と排水流量との積で定義されており、一日平均排水量が50 m3以上の事業所はその汚濁負荷量を測定するとともに、その規制値を遵守することを義務づけられています。
このCOD濃度の測定にはいろいろな方法がありますが、JIS手分析値との相関性、測定の連続性、測定装置の維持管理の容易さ等を総合的に考えると、紫外線吸光光度方式の自動計測器が優れているといわれています。

UV700Gは、従来機種UV400Gで採用のセル長変調方式を継承し、幅広い測定レンジとタッチパネルによる操作性の向上、および高信頼性と優れた保守性を実現した、オンライン形の紫外線吸光光度方式の連続測定装置です。

特長

  • 変換器にタッチパネル(白黒グラフィック液晶)を採用。
    対話式の日本語表示により、パソコン感覚の簡単操作ができます。
  • 検出器は回転セル変調方式を採用。
    セル長最小時には常にゼロ点チェックを実施し、ゼロドリフトの少ない測定が可能。
  • 特殊ワイパーでセルを連続洗浄。長期安定な測定を実現。
  • 1台で0~0.1 Absの低濃度から0~5 Absの高濃度までの幅広い測定レンジをカバー。
  • メンテナンスの容易な流通形セル方式。
  • 本体にデータメモリ機能を内蔵。メモリデータはCF(コンパクトフラッシュカード:別売り)で、パソコンへの取り込みが可能。

UV計概要

UV700Gは、特定波長(253.7 nm)における紫外線吸収を応用して、排水中の有機汚濁を測定するために開発された分析計です。公共水域の水質に関する総量規制において、COD(化学的酸素要求量)の相関機器として使用されます。
COD自動計測器は試薬を用いて測定を行いますが、UV計は試薬を使用することなく、紫外線吸収を利用して測定を行います。
紫外線の吸光度を計測することによって試料水中の有機物を計測します。この値はCOD値と良好な相関があります。
排水中には、CODとは関係のない懸濁物質等もあり、紫外線の減衰が生じます。有機汚濁測定に与える影響を減らしてより正確な測定が行えるよう、可視光による吸光度も同時に測定し、懸濁物質等の影響を補正しています。
 

測定方法

UV700Gは、実績があり信頼性の高い回転セル長変調方式を採用しています。
円筒セルを2個対に置いて、円筒の中心から偏心させた位置に光源と検出器を設置します。その光源と検出器の中心を回転中心として、2個の円筒セルを回転させることにより、円筒セル間の距離(セル長)を連続的かつ周期的に変調させる機構となっています。
光源から検出器に入る信号は、最大セル長時(θ= 180°)と最小セル長時(θ= 0°)の光量(出力)の変化を振幅とする信号となります。このセル長の変化で、最適なセル長を選んで演算することにより、幅広いレンジで測定が可能となりました。

光学補正

光学補正は、回転セル長変調方式により実現しています。光学補正で必要な情報は、光源や検出器、測定セルの汚れ等による光量変化です。この光量変化の情報は、最小セル長時(θ= 0°)の光量を常にモニタすることにより可能となりました。

濁度補正

本装置は、紫外線吸光度(UV)、可視光線吸光度(VIS)を独立して測定することができ、濁度補正定数αの設定で、UV-αVIS 表示が可能で、理想に近い濁度補正をすることができます。
 

本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください


お問い合わせ
トップ