横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

VizBatch

多品種生産を行うバッチプラントの操業で、
「自動制御と手作業をシステムで連携させ作業の質を上げたい」
「製造中に手作業でデータを記録しているが、実績収集を自動化し、品質データと連携してトレースしたい」
「プラント制御だけでなく製造管理(MES)までOne System化して、プラント内データの把握・共有・保守の効率を上げたい」
と思ったことはありませんか?
VizBatchなら、そんな現場からの声を “One Stop Solution of Batch Plant Optimization(*1)”でお答えできます。

(*1)One Stop Solution of Batch Plant Optimization: バッチプラント操業最適化を複数のシステム導入の必要なく、VizBatch1つで行うソリューション

製品概要

VizBatchは、化学/原薬バッチプラント向けのMES (*1) 機能/PCS (*2) 機能を併せ持ちます。人による誤作業を防止し、ペーパレス化 (電子記録) 、効率化支援、ベテランノウハウの見える化に寄与します。また品質改善のためのデータ集積に、ロットトレース機能が有効です。

多品種生産 (*3) のため、品種ごとに製造手順、あるいは原料投入量などの切り替えが頻繁に必要となるバッチプラントや、原料や製造仕掛品を設備間で移送するラインをマルチパス運用 (*4) するバッチプラント、また手作業/手動記録が多いバッチプラントにも適しています。

 Flexible Production

  • 品種の切り替えによる製造手順や移送ラインの変更に柔軟に対応できます。VizBatch では、バッチプラントに必要とされる自動制御機能、手作業支援機能をモジュール化しており、これらの組合せを変更する事により、さまざまな品種への対応が簡単に実現できます。

 Fast Engineering

  • 汎用ソフトウェア (Microsoft Visio、Microsoft Excel) を使用して短期間で機能構築が可能です。Microsoft Excel 上でパラメータ設定することにより、さまざまな機能を構築できます (例えばバルブの開閉順番、温度計/流量計の測定値監視、攪拌時間のカウントなど) 。また、制御の実行順番、設備間の連動は、Microsoft Visio 上でステンシル (*5) からシェイプを配置し、配置したシェイプをマウスで繋ぐ、シェイプをクリックしてパラメータ入力画面を呼び出す、といった直観的な操作を実現しています。

 Functional Usability

  • バッチプラントでご要望の多い機能 (在庫管理機能、事前計量管理機能、ロットトレース機能、実績管理機能、手作業支援機能など) を標準で装備しています。加えて、トレンド解析やアラーム解析を行うことも可能です。
  •  (*1) MES :Manufacturing Execution System 製造実行システム
  •  (*2) PCS :Process Control System プロセス制御システム
  •  (*3) 多品種生産 :複数種類の製品を作っていること
  •  (*4) マルチパス :複数の移送経路を持つこと
  •  (*5) ステンシル :予めシステムが用意する設計情報を定義したシェイプをまとめたもの

 

VizBatchとは

VizBatchは、バッチプラントのトータルマネジメントを実現します。

  • 手作業支援/誤作業防止
  • ペーパレス化 (製造指図書、作業指示書、作業記録書、製造記録書)
  • 自動制御/製造インターロック
  • 原料/製品トレーサビリティ

                                                                                                                   

VizBatchとは

 

 

適用業種

主に多品種生産/手作業とシーケンス制御の組合せ運用/マルチパス運用が必要となるバッチプラント

<プロセス例>

  • 食品プロセス (機能性食品・トクホ食品など)
  • 薬品プロセス (原薬・中間体、治験薬、農薬、培養など)
  • 化学プロセス (ファインケミカル、半導体関連材、塗料/インクなど)
  • 反応/調合/発酵/マルチ移送などを持つプロセス

詳細

お客様目線の管理制御システムを実現

YOKOGAWAのバッチプラントのエンジニアリング経験に基づき、お客様目線で使いやすさを追求、構造 (Structure) を見える (Visible) ように徹底した商品です。

 

特長

 処方変更に柔軟に対応

  • 汎用ソフト (Microsoft Visio、Microsoft Excel) 上で処方 (*1) の変更が可能です。 特殊なプログラミングスキルを持たなくともユーザーの直観的な操作で処方の変更ができます。現場の運用に合わせてバルブの開閉動作を変更する、新製品用の製造手順として昇温制御を既存製品の製造手順に追加するといった改造がユーザー自身で可能です。

 MES (*2) +PIMS (*3) +PCS (*4) 機能を包含したトータルパッケージ

  • バッチプラントを管理/制御する上で必要な機能を標準装備しています。 製造管理、設備制御/操作監視、プロセスデータ収集/解析、といった機能が相互に連携するため本パッケージ単体でバッチプラントを的確にマネジメントすることができます。

 最適な在庫管理

  • 原材料、製品品目/ロット単位での在庫管理が可能です。在庫情報として、有効期限 (正袋開封後の有効期限を含む) も保持するため、常に適正量の在庫を保つ事が可能です。

 製造現場での作業ミス低減

  • 現場作業者に対し、PC端末上に作業手順 (SOP (*5) ) を表示し誤作業を防止できます。例えば、PC端末と計量機を接続し、PC端末画面上に計量値をリアルタイム表示すれば、作業者とシステムの2重チェックが可能となり、誤計量を見逃しません。また、設備と投入する原料それぞれにバーコードを貼り付け、作業前にバーコードをスキャンすれば、誤投入を未然に防ぐ事ができます。

 きめ細かな進捗確認が可能

  • 製造指図単位の進捗、設備単位の工程進捗をPC端末上の画面で確認することができます。ロット単位で製造状況を的確に把握することができます。
     
  •  (*1) 処方 :製造の手順と設定値を組み合わせたものです。例)製造の手順:原料処理⇒仕込⇒反応 設定値:原料投入量、昇温時間
  •  (*2) MES :Manufacturing Execution System 製造実行システム
  •  (*3) PIMS :Plant Information Management System プラント情報管理システム
  •  (*4) PCS :Process Control System プロセス制御システム
  •  (*5) SOP :Standard Operation Procedure 標準運用手順

 

機能

製造管理/制御といったバッチプラントに必要な機能を標準搭載したオールインワンパッケージ

スイート内機能名 機能概要
ビルダー 描画ソフト上でパラメータ登録やモジュール接続することにより、設備の運転手順や温度調節などの共通機能を定義します。
プロダクトマネージャ 処方のマスタデータ設定/管理、実績管理、在庫管理を行います。製造指図の作成/承認、ロット単位で進捗管理を行います。
オペレーションマネージャ プラントの操作監視、工程進捗確認を行います。プロダクトマネージャとコントローラとのインターフェース機能も包含しています。
コントローラ プロダクトマネージャで作成/確定された製造指図 (ロット単位) を実行し、設備 (ユニット) に対し運転手順/処方量を渡します。運転手順に従って制御を実行します。センサー/バルブなどの機器管理を行います。

 

 ビルダー画面サンプル

ビルダー画面サンプル

 

 

 プロダクトマネージャ画面サンプル

プロダクトマネージャ画面サンプル

 

 

 オペレーションマネージャ画面サンプル

オペレーションマネージャ画面サンプル

刻々と変化する市場に対応するキーソリューション

プログラムレスエンジニアリングと「ドキュメント = ソフトウェア」のパッケージ構造により、工期の短縮、エンジニアリング負担の軽減、ソフトウェア品質の向上などを実現します。

 

経営効果

 新製品の生産機会を逸しない

  • より多品種の製品を制御プログラムの変更により同一プラントで生産しようとする動きや、新製品開発サイクルの短期化、期間限定製品の短期間生産の増加に対し、お客様ご自身で制御プログラムを追加/変更/修正することが可能なため、新製品へ生産に即座に対応できます。

 自社プラントの制御システムをブラックボックス化しない

  • お客様が構築された機能 ( = プロセスノウハウ) はモジュール化し再利用可能となるため、改造時もしくはコピープラント建設時のエンジニアリング効率が大きく向上し、ベンダー任せになりません。

 

業務効果

 汎用ソフト (描画ソフト/表計算ソフト) 並みの使いやすさで運用構築可能

  • 汎用的なオフィスソフト上での直観的な開発環境を提供しているため、お客様自らが制御プログラムをエンジニアリングすることが可能です。制御に必要な設定値などは表計算ソフト上でわかりやすく登録でき、描画ソフト上で提供するビルダー環境を用いてモジュール化された機能を接続することで、新たに制御機能を構築できます。

 基本設計がそのままプログラムとなることで、エンジニアリング負担が軽減

  • ドキュメントからプログラミング言語への変換作業が不要のため、お客様ご提示の要求仕様、および弊社作成の基本仕様の理解/確認が効率的になり、またソフトウェアの品質も向上するため実装/検査の工数削減も見込めます。

製造~生産~解析をトータルマネジメント

本システムはネットワーク上に複数の端末/制御コントローラを配した構成となります。

 

システム構成図

※プロダクトマネージャとオペレーションマネージャを別々のサーバで運用することも可能です。
 詳細は担当営業までお問い合わせください。
 オペレーションマネージャサーバの動作には、別途FAST/TOOLSが必要です。

 

ハードウェア動作環境

項目 CPU メモリ HDD
ビルダ インテル Core i5 またはそれ以上 4GB以上 250GB以上
プロダクト
マネージャ
サーバ インテル Xenon またはそれ以上 8GB以上 (*1) 300GB以上
クライアント インテル Core i3 またはそれ以上 4GB以上 250GB以上
オペレーション
マネージャ
サーバ インテル Xenon またはそれ以上 8GB以上 1TB以上
クライアント インテル Core i5 またはそれ以上 4GB以上 500GB以上
コントローラ STARDOM FCN
  • CPUモジュール:NFCP501 もしくは 502

*1:プロダクトマネージャとオペレーションマネージャを1台のサーバで運用する場合は16GB以上となります。16GBの場合プロダクトマネージャクライアント接続数は最大6台となります。7台以上は担当営業までお問合せください。

 

ソフトウェア動作環境

項目 OS 必須ソフトウェア
ビルダ Microsoft Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64bit 版) Microsoft Visio 2019 32bit
Microsoft Excel 2019 32bit
Microsoft SQL Server2016 SP2 Express
プロダクト
マネージャ
サーバ Windows Server 2016 .NET Framework 4.0
Oracle Database 12c Release (12.2.0.1)
Microsoft Excel 2016 64bit (*2)
その他 (*3)
クライアント Microsoft Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64bit 版)  
オペレーション
マネージャ
サーバ Windows Server 2016 .NET Framework 4.0
Oracle Database 12c Release (12.2.0.1)
FAST/TOOLS R10.04 SP2 (*4)
クライアント Microsoft Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64bit 版) Microsoft Internet Explorer 11
コントローラ用
基本ソフトウェア
Microsoft Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64bit 版) Logic Designer R4.20.03
基本ソフトウェア R4.20.01
(要リテイン拡張設定)

*2:プロダクトマネージャのクライアント数分だけライセンスが必要です。
*3:手動計量作業、充填作業などを実施する場合はラベル発行ソフトウェアなどが別途必要になります。
*4:以下の機能が必要となります。

  • Windows サーバパッケージ (アイテム数:5ユニットまでは64,000 以上、15ユニットまでは128,000以上、50ユニットまでは256,000以上)
  • AUDIT/FAST
  • Web-HMI サーバパッケージ
  • Visual Basic.NET API

関連情報

概要:

VizBatch導入で、次世代開発にふさわしいオペレーションスタイルを構築

業種:

ドキュメント&ダウンロード

動画

ニュース

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