超音波流量計USシリーズは配管の外面にトランスデューサ(検出器)を取り付けるクランプオン方式の液体用流量計です。測定するにあたり配管の切断は不要です。伝播時間差方式を採用し、耐気泡性を向上させました。
詳細
特長と測定原理

US300シリーズ
伝播時間差方式超音波流量計の測定原理は、流体が音の伝播時間に及ぼす影響を利用しています。超音波が配管中の流体を伝わる時、流れと同じ方向か逆方向かで伝播時間に差が生じることを利用して流速を求めます。
トランスデューサは配管の外壁に固定され、液体には触れません。そのため、接触を嫌う液体にも安心して用いることができます。また腐食の心配もないため、腐食性液体にも用いることができます。
特長
容易な据付け
トランスデューサは出荷時に個々に調整してあり、現場での据付けが簡単です。調整済みデータは、センサROMに保存されます。ポータブル形流量計では、センサROMはトランスデューサに内蔵されています。据置形流量計では、ROMは変換器本体に組込むようになっています。トランスデューサとセンサROMを組合せることで、ゼロ点調整が不要となります。
厳しい条件下でも優れた測定性能を発揮
独自のノイズ抑制技術と相関検出法を用い、気泡性流体でも測定性能が向上しました。
高速応答
相関法を用いると通常は演算に時間を要しますが、独自の信号処理技術を用いることで、正確な測定を迅速に行うことができます。
US300シリーズ伝播時間差方式超音波流量計の測定原理
伝播時間差方式超音波流量計は、流体中を伝わる超音波信号の伝播時間を利用します。
図のように一対のトランスデューサを配管の外壁に据付けます。各トランスデューサは、超音波信号の発信器および受信器として交互に動作します。
超音波信号が上流方向に伝わる時、伝播時間(T1)は長くなり、下流方向に伝わる時、伝播時間(T2)は短くなります。つまり、流体の流れによって信号が加速したり遅くなったりします。T1とT2の差は流速に比例するため、流速に流れの断面積(パイプ外径−壁厚)を乗じると流量が得られます。

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