1999年横河技報[Vol.43 No.2]

二相同期積分による超音波レベル計 ADLEVEL(PDF: 239KB / 6ページ)

  • 林 栄 二 *1
  • 栗 原 敏 郎 *1
  • 片 岡 明 *1
  • 広 瀬 隆 夫 *1
  • 石 井 義 則 *1

*1フィールド機器事業部 流量計センター 技術部

40kHzの超音波を用いた最長20m用の超音波レベル計を開発した。超音波は空気伝搬による減衰が大きくこの領域では,確実に超音波エコー波を捉えるためには,110dB以上のS/N比を必要とする。これを解決する手段としてX,Y 二相同期積分方式でエコー波を受信,さらにマイクロプロセッサによるソフト処理によって高いS/N比を実現した。二相同期積分方式では強力な超音波パルス波を発生させることなく,パルス数の増加で感度アップできるなど安定した動作を期待できる。PZTによる堅牢な超音波送受波器と共に特殊な電気部品を用いることなく高性能のフィールド用のレベル計を完成した。


振動式ガス密度計GD シリーズ(PDF: 146KB / 4ページ)

  • 鈴 木 順 一 *1

*1IA 環境機器事業部 技術部

従来型振動式密度計に対してアプリケーションごとに特化した新型振動式ガス密度計GDシリーズを開発した。大別してガス密度計,ガス熱量計,水素純度計の3種類のアプリケーションに対応している。特に水素純度計は今回追加された新機能で発電所のタービン冷却用水素監視モニター用である。測定ガスは,水素(H2),二酸化炭素(CO2),空気に限定され,それぞれのガス濃度を表示し,従来の熱伝導率式ガス濃度計に比べて,1台で2台分の働きをする。性能では外部振動特性,ノイズ特性,温度特性が改良されている。振動体は4つのOリングで保持され,外部振動を完全に吸収する。電気回路にはノイズフィルタを多用しノイズの影響を減少させた。温度についてはソフトによる温度補正の精度を向上させた。


IEEE1394 シリアルバスアナライザ SB2000(PDF: 321KB / 4ページ)

  • 永 田 和 生 *1
  • 栗 山 和 也 *1
  • 荒 沢 永 樹 *1
  • 秋 山 浩 二 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発1部

IEEE1394 シリアルバスアナライザ SB2000 を開発した。ハードウェアトリガとリアルタイムフィルタによるプロトコル解析機能,また,アイソクロナス(Isochronous)およびアシンクロナス(Asynchronous)パケットのシーケンシャルな発生機能を持つ。さらに,シリアルバスの信号波形を観測するためのプロービング回路を内蔵し,ディジタルオシロスコープ(DL シリーズ)との組み合わせではパケット表示と波形表示の連動させたコンフィグレーションやアービトレーションの解析も可能である。SB2000 は,IEEE1394 の物理層からアプリケーション層までの解析を1つのプラットフォームで行うことができる。


DARWIN シリーズ用PC ソフトウェアDAQ32 Plus(PDF: 85KB / 4ページ)

  • 小 渕 恵一郎 *1
  • 南 雲 靖 *1
  • 谷 詰 靖 宏 *1
  • 村 田 浩 紀 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発3部

DARWIN シリーズ用PCソフトウェア「DAQ32 Plus」を開発した。DAQ32 Plus は全てのDARWIN シリーズをサポートするPCソフトウェア・パッケージであり,ハードウェアの設定,データロギング,データ再表示・変換などDARWIN シリーズを使用したデータアクイジションシステムの設定からデータ処理に至る全てを実現している。本稿ではその構造について述べる。


ディジタル指示調節計 US1000(PDF: 171KB / 4ページ)

  • 中 川 正 幸 *1
  • 村 山 穣 *1
  • 半 澤 誠 *1
  • 森 澤 等 *1

*1横河M&C 株式会社

バーグラフとディジタル表示の視認性,キーによる操作性を重視した1/2 DINサイズ(72mm×144mm,奥行150mm)ディジタル指示調節計を開発した。入力-出力間絶縁,熱電対や測温抵抗体が直接接続可能なユニバーサル入力,トランスミッタへ供給するための24V電源など多様な機能を備えており,計装のトータルコストが削減可能である。調節計モードとしては,シングル,2ループ制御,カスケード制御が可能である。また,カスタム演算機能を使うことにより,ユーザー独自の調節計モードも構築出来る。プログラミングはブロック結合方式を採用しており,プログラミングツールを使用することによってパソコン上で簡単に構築できる。CEマーク,防爆,防塵防滴等の各種規格に対応している。


温度調節計 UT100 シリーズ(PDF: 142KB / 4ページ)

  • 松 村 謙 *1
  • 濱 田 孝 幸 *1
  • 赤 石 博 *1
  • 田 中 覚 *1

*1横河M&C 株式会社

温度調節計UT100 シリーズを開発した。既存のディジタル指示調節計Green シリーズが温度に限らず幅広いプロセスをカバーできる調節計であることに対し,本シリーズは温度制御を主目的とした低価格の調節計として開発された。本シリーズは新開発のセルフチューニング機能「おまかせ制御」を搭載しており,伝統的なPIDコントローラでありながらサーモスタット並みの扱いやすさで最適な制御を可能にした。また低価格ながらフリー電源,ユニバーサル入力,PID 制御/ON-OFF制御/加熱冷却制御,通信オプションなどの各種機能もあわせ備えている。本稿では,主な仕様,セルフチューニング機能「おまかせ制御」,低コスト化,多品種を短いリードタイムで生産するための方法などについて述べる。


フィールドバスエンジニアリング(PDF: 116KB / 6ページ)

  • 富 田 昭 司 *1
  • 森 宏 *1

*1IA システム事業部 システム開発センター 開発2部

フィールドバス技術の登場は,プロセス制御の分野に様々な技術革新をもたらしている。特にエンジニアリングの革新はユーザにとって大きな関心事である。制御機能のフィールド分散により,従来,分散型制御システム(DCS)の中だけで行われてきた制御ループの設計が,フィールドバス機器を含めた全体の中で行われるようになる。また,フィールドバスのエンジニアリングは単に制御ループの設計に留まらず,フィールドバス機器の開発から保守に至るまで異なる場所あるいは異なる背景をもつ作業者によって行われる。
本稿では,フィールドバスのエンジニアリングの新しい方法論を確立していく中でフィールドバスのエンジニアリング体系について論じ,その体系に沿って開発されたフィールドバスエンジニアリングツールの新規性と有用性について説明する。そして,CENTUM CS1000/3000 におけるフィールドバスエンジニアリングの実際を紹介する。


生産現場におけるリモートOME(PDF: 190KB / 4ページ)

  • 松 岡 康 二 *1

*1IA 事業本部 PLC センター市場開発部

リモートOME(Operation,Maintenance,Engineering)は,リモートオペレーション,メンテナンス,エンジニアリングのことであり,装置を遠隔保守する機能である。近年のネットワーク技術の発展,普及は著しく進められており,このネットワークを介して装置等のメンテナンスをすることにより,稼動状況の把握から故障原因の早期解析,修復を行うことができる。
装置の状況は,その装置を制御しているコントローラ内のプログラムやデータの状態を確認することにより把握することができる。レンジフリーコントローラFA-M3はこのリモートメンテナンス機能を搭載したコントローラであり,FA-M3を使用することによりこのリモートOMEを行うことができる。
以下にFA-M3を使用したリモートOMEの機能,概要について報告する。


プラント情報システム PI(PDF: 105KB / 4ページ)

  • 捧 基 *1
  • 関 豊 *1

*1システムプラザ株式会社

プラント情報システムPI は,世界のProcess Information Management System(PIMS)市場でトップシェアの実績を持つソフトウェアである。PI は,プロセスデータをディスク・トップへ提供するクライアント/サーバー構成のアーキテクチャを特徴としている。PI データアーカイブは長期に亘るプラントデータをオンラインで収集し,数多くの他システムとオブジェクトデータの交換が出来る幅広い支援ツールが提供されている。製油所情報管理システムや製紙プロセス情報システムなどのプラント統合システムとしてのアプリケーション分野において活きたプロセス知識情報を企業レベルで活用することや,パッケージの適用や管理が簡単に出来る様考慮されている。本稿では,PI の機能と応用事例を紹介する。

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