1998年横河技報[Vol.42 No.1]

CENTUM CS 1000 特集号

CENTUM CS 1000システムアーキテクチャ(PDF: 65KB / 4ページ)

  • 中 原 正 俊 *1

*1システム事業部 制御システムセンター 開発2部

企業の生産活動におけるあらゆる局面において,最新の技術を採用したソリューションを提供するという新しいコンセプトである"Enterprise Technology Solutions"(以下ではETSと記す)を横河電機は提案した。本稿で紹介するCENTUM CS 1000は,中小規模プラント向けの最新の生産制御システムであり,インダストリアルオートメーションの中で,コントロール領域のコア製品として位置づけられる。本稿では,CENTUM CS 1000のコンセプト,システムアーキテクチャについて述べる。


制御ステーションハードウェアの特徴(PDF: 30KB / 4ページ)

  • 加 藤 英 二 *1
  • 中 本 栄 司 *1
  • 松 田 年 彦 *1

*1システム事業部 制御システムセンター 開発3部

中小規模向けDCSシステムCENTUM CS 1000の制御ステーション(FCS)を開発した。本FCSは,大規模システム向けのCENTUM CSに対して中小規模向けシステムとして位置づけられており,CENTUM CSと同一アーキテクチャの採用,グローバル商品の実現を基本コンセプトとして開発した。CPUカード,電源カード,VLネットカップラユニット,ネストを新規開発し,I/OモジュールはCENTUM CSと共通化を図っている。
CENTUM CSと同一アーキテクチャを実現するために共通のI/Oモジュール,オブジェクト互換性のあるプロセッサ,Vネットと論理レベルで互換性のあるVLネットを採用した。グローバル商品の実現のために小形,低コスト,高信頼性,保守の容易性を実現し出荷時から各種国際規格に対応した。CPUカード,電源カード,VLネットカップラユニットは冗長化が可能であり,それぞれ必要に応じてシングル,冗長化の組み合わせが選択できる。


CENTUM CS 1000制御機能(PDF: 30KB / 4ページ)

  • 小 田 信 二 *1
  • 西 田 純 *1

*1システム事業部 制御システムセンター 開発2部

中小規模向け生産制御システムCENTUM CS 1000制御ステーションに搭載する基本制御機能を新たに開発した。CENTUM CSで定評のある制御機能をコンパクトに実装し,さらに,PLCをはじめとする他のフィールド制御機器との融合を進めたことで,中小規模向けとして高機能かつエンジニアリングの容易な制御機能を実現した。また,実際の制御ステーションと同じ動作をPC上で実行する制御機能シミュレータを開発し,ターゲットレスで制御アプリケーションの検査を行う「バーチャルテスト機能」を実現した。


Windows NT上のヒューマンインタフェースソフトウェア(PDF: 131KB / 4ページ)

  • 浦 直 樹 *1
  • 佐 藤 貴 史 *2
  • 大 江 謙 二 *2

*1システム事業部
*2システム事業部 制御システムセンター 開発2部

中小規模向けシステムCENTUM CS 1000の操作監視機能を受け持つソフトウェアパッケージとしてHIS(Human Interface Software)を開発した。HIS機能は,Windows NT *3上に構築され,従来のDCS(Distributed Control System)のMMI(Man-Machine Interface)機能とウィンドウオペレーションの使いやすさを併せ持った機能を持っている。本稿では,HISのウィンドウ操作,ウィンドウ階層化機能,外部へのデータのやり取りの概要・特長を紹介する。さらに,設計上の留意点として,基本的なプロセス・スレッド構成,高速表示機能のための各種方策,国際化などの取り組み方法を紹介する。


CENTUM CS 1000エンジニアリング機能(PDF: 139KB / 4ページ)

  • 佐 藤 正 仁 *1
  • 岡 田 智 *1

*1システム事業部 制御システムセンター 開発2部

中小規模向け分散型制御システム(Distributed Control System:以下DCS)であるCENTUM CS 1000のエンジニアリング機能を開発した。エンジニアの再教育なしにDCSの機能を簡単に使いこなせるようなエンジニアリング環境を目指した。汎用PC及びWindows NT上のアプリケーションの一つとして動作し,データの可搬性を高めるために一般に使用されている表計算ソフトウェアやテキストエディタと共通フォーマットを使用してデータ交換を行える機能を持つ。データに関しては,あらかじめ設定されているデフォルト値を積極的に利用する方式とし,変更が必要な場合はメニューから選択できるようにした。また,設定/修正すべきデータの量を最小限に抑え,必要に応じて詳細な設定ができる高度設定機能を持たせた。デバッグフェーズでは,修正と確認のターンアラウンドタイムを短くできるように,実システムを必要としないバーチャルテスト機能を搭載した。即ち本機能では,データの打ち込みから設定/修正及びデバッグを1台のPC上で行える環境を実現した。


データ一括設定機能を応用した銘柄管理(PDF: 25KB / 4ページ)

  • 片 岡 昇 克 *1
  • 田 島 康 裕 *1

*1システム事業部 エンジニアリングセンター アプリケーション技術部

DCS のアプリケーションの1 つである銘柄管理機能はプラントの規模,複雑さから1 つのパッケージソフトウェアで全アプリケーションをカバーする事は難しい。CENTUM CS 1000の銘柄管理パッケージを開発するに当たり,まず,「オープン化」と「軽快さ」をキーワードに小規模プラント向けのパッケージを企画した。その結果,MS-Excelをユーザインタフェースとする,「制御ステーションへの一括データアクセスパッケージ」を開発するに至り,銘柄管理以外のアプリケーションにも応用できる製品が実現できた。本稿では,この「データ一括設定機能(PICOT)」を紹介する。


ディジタルスコープDL708(PDF: 76KB / 4ページ)

  • 加 藤 誠 児 *1
  • 伊 藤 忍 *1
  • 竹 下 幸 人 *1
  • 水 澤 孝 昭 *2

*1T&M事業部 第2技術部
*2T&M事業部 第1技術部

大画面・小型な8チャネルディジタルスコープを開発した。混在可能なプラグイン入力モジュール形式を採用し,現在,高速絶縁(10 MS/s 10 bit),高分解能絶縁(100 kS/s 16 bit),温度入力モジュールなど6種類を用意している。高速絶縁モジュールにおいては,可変ゲインアンプ,フィルタ,AD変換器等を1チップに内蔵したCMOS ICを自社開発し,入力部の小型化を図った。表示器には広視野角/高輝度の10.4型,カラーTFT液晶を採用し,CRTと同等の性能を実現した。最大16 MWordの超ロングメモリに加え,オプションとして内蔵のハードディスクを使用して最大128 MWordのリアルタイム記録を実現する「リアルタイムハードディスク記録」を用意し,より長時間の波形観測が可能とした。機構設計には3次元CADを活用し,外形寸法370(W)×260(H)×183mm(D),質量約6.8 kgの小型軽量なボディを実現した。
従来のオシロスコープの操作性を失うことなく多チャネル化を実現したDL708は,温度測定からMHzまでの高速信号とメカトロニクスをはじめとして幅広い測定ニーズにこたえられると確信している。


“ハンディキャル”CA11/CA12(PDF: 39KB / 4ページ)

  • 小 熊 良 雄 *1
  • 長 塚 誠 *1
  • 山 本 正 *1
  • 青 山 豊 *1

*1横河M&C株式会社

機能を目的別に専用化して,操作性を重視した小型軽量,電池駆動のハンディタイプキャリブレータCA10シリーズを開発した。CA10シリーズには2つの機種があり,電圧電流タイプCA11は30 V/24 mAまでの電圧・電流の発生および,測定と電流シンク機能を持ち,また温度タイプCA12は6種の熱電対と測温抵抗体の擬似信号発生および,これらをセンサとする温度測定の機能を持つ。ロータリースイッチ式レンジ切換と4桁アップダウンキーによる発生値設定機構を採用して操作性を改善,また,発生/測定を切換式とし,構成要素を共用化して小型化を図った。D-A変換はパルス幅制御の乗算型D-A変換を採用した。
本文では,これらの設計コンセプト,特長,構成等について述べる。


小形絶縁2出力形 JUXTA VJシリーズ(PDF: 53KB / 4ページ)

  • 榎 本 隆 *1
  • 滝 本 隆 行 *1
  • 田 中 幸 夫 *1
  • 渡 邊 孝 二 *1

*1横河M&C株式会社

信号変換器JUXTAの新シリーズとしてプラグイン形/16連ネスト形両対応可能な小形絶縁2出力形のVJシリーズを開発したのでその特徴,構成について述べる。
本シリーズは,20機種がラインナップされており,2つの独立した出力は絶縁されている。また,電源回路にプレーナトランスを用いることにより使用電源範囲が広く,かつ小形,軽量,低消費電力を実現しているコストパフォーマンスの優れた信号変換器である。

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