2020年11月19日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreXTM Operational Risk Managementのラインアップであるプラント内の巡回点検作業を支援するソフトウエア「Field Assistant(フィールドアシスタント)」の機能を拡張した「Field Assistant R2.05」を開発、本日から発売しますのでお知らせします。
Field Assistantは、汎用のタブレット端末にインストールし、製造部門で日常的に行われている巡回点検作業時に必要となるチェックリストや、その作業に必要な書類にすぐにアクセスすることを可能にするソフトウエアで、お客様の巡回点検作業の効率化と作業品質の向上に貢献します。R2.05ではAndroidTMに加え、新たにWindowsタブレットおよび、RealWear社のヘッドマウントコンピュータに対応しました。
Field Assistant R2.05はRealWear社のヘッドマウントコンピュータ“HMT-1(写真左)”と“HMT-1Z1(写真右)”に対応しました
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プラントなどの製造現場では、施設や設備の安全・安定を維持するために定期的に決められたルート、ポイントで現場計器や機器のチェックが行われています。チェックの結果は紙のリストなどに記入し報告されることが多く、記入の工数削減や書き間違いを防止し、データを共有するため、タブレットなどのモバイル端末に直接入力したいという要望がありました。
Field Assistantは、これらのお客様の要求に対応し、機器の点検に必要となるチェックリストや膨大な量の関連資料を汎用のモバイル端末で現場に持ち出し、必要な時に閲覧、入力できるソフトウエアです。当社の「Operations Management」とのデータ連携で統合された業務プラットフォームを実現し、より効率的な運転管理を実現します。今回の機能強化では、業界におけるWindowsタブレットの利用増加と従業員の安全性をさらに強化したいというニーズに応えて、WindowsタブレットやAndroidモバイル端末で動作するソフトウェアを開発し、ハンズフリーのRealWear社のヘッドマウントコンピュータに対応しました。
Field Assistant R2.05はWindowsタブレットに対応しました
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石油、石油化学、化学をはじめとする製造業における、プラント運転員・保全員による現場巡回業務を必要とする製造現場
現場巡回点検時や日常的な保全業務における現場情報の記録、関連情報の参照
RealWear社が提供するHMT-1およびHMT-1Z1は、Android OSを搭載したヘッドマウントコンピュータです。音声コマンドで操作することが可能です。堅牢性およびマイクの指向性に優れ、防爆モデルのHMT-1Z1は、日本の TIIS 基準に準拠し、ATEX Zone1 認定済みです。
OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation 、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、「Field Assistant」はOpreX Transformationのソリューションの一つであるOpreX Operational Risk Managementに属します。OpreX Transformationは、企業活動全体を俯瞰し、生産からサプライチェーン、リスク管理や経営までの領域を含む卓越したオペレーションを実現する包括的ソリューションを意味します。
YOKOGAWAはこのブランドのもと、お客様のビジネス課題解決の視点で、お客様の変革と成長を支援する統合ソリューションを提供していきます。
以上
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製造現場において日常的に実施されている巡回点検や日常保全、予防保全、TPM活動など、現場のデジタルトランスフォーメーションを実現するには、デジタルツールを活用した現場作業支援や遠隔サポートに加え、現場データの電子化とレポート作成などへの有効活用、さらには工場内の他データと共に解析し業務改善プロセスを継続的に回し続けることが非常に重要になります。