2025年10月16日発表
横河電機株式会社の「CellVoyager High-Content Analysis System CQ3000(セルボイジャー・ハイコンテント・アナリシス・システム)」と、子会社である横河計測株式会社のAC/DCスプリットコア電流センサー「CT1000S」が、公益財団法人日本デザイン振興会の2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。
受賞製品
CellVoyager High-Content Analysis System CQ3000
生きた細胞などの高精細な画像を高速に取得できるベンチトップのハイコンテント・アナリシス・システムです。新薬開発や創薬研究の現場で活用されています。
審査委員の評価コメント:
本製品は、細胞を培養しながら高精細な三次元画像を高速取得でき、次世代の新薬開発や創薬研究に重要な貢献をしている点が高く評価された。研究開発の現場では、細胞内の情報を定量的に分析するシステムであるHCA(ハイコンテント・アナリシス・システム)に求められる要件の高度化・複雑化・多様化が課題となるなか、本製品はユーザーが直感的に安心して操作を行えるので、研究の効率化やミス低減に寄与することが期待できる。またさまざまな背景をもつユーザーが使用することを考慮し、言語に依存しないUIを実現するなど、当社のもつ知見や技術が、誠実に丁寧にデザインに落とし込まれている。
AC/DCスプリットコア電流センサー CT1000S
既存の貫通型電流センサーの長所を保ちながら、クランプタイプの測定の手軽さを分割可能なセンサーコア※で実現した製品です。EVやモーター、インバーターの開発現場で、電流測定に使われています。
審査委員の評価コメント:
従来、ケーブルを流れる電流を外部から測定するメーターは、一体センサーコア型では被測定対象ケーブルの物理的切断が必要であり、ケーブルを挟むクランプ型では手持ちタイプが主であった。それに対して本製品は、センサーの本質はケーブル取り付け作業でなく測定データであるとのコンセプトのもと、分割可能な高精度センサーコアの技術を開発し、容易にケーブルを挟めるクランプ型でありながら、正確に測定するために安定して自立する形状を採用している。高精度な広帯域、大電流測定が可能な新しいクランプメーターの形を提案した、優れたデザインである点を評価した。
YOKOGAWAは、デザインのアプローチを活かしたお客様の本質的課題の探求と、それを解決するための製品開発に取り組んでいます。この受賞を励みに、今後もお客様にとって価値の高い製品・サービスを提供し、社会貢献に努めてまいります。
※センサーコア:電流検出のための磁性体
グッドデザイン賞とは:
公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が主催するもので、単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展と暮らしの質を高めるデザインをさまざまな分野から見出し、その質を評価、表彰しています。世界的にも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、多くの人から支持されています。
以上
本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、横河電機株式会社、各社および各団体の登録商標または商標です。
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CellVoyager High-Content Analysis System CQ3000
細胞を培養しながら高精細な三次元画像を高速取得できるハイコンテントアナリシスシステムです。用途に応じたオプションと組合わせ、目的にあったシステムを提供します。