誘導炉の多点温度モニタ

概要

誘導炉は、金属素材内で大電流を生じさせこの金属を溶かします。電流は、炉内の3つの電極で誘導されます。炉の動作は自動化されており、金属素材が溶けると電極は外され溶融した金属がるつぼに注がれます。その後、金属は製造ラインに送られインゴットに鋳造されます。作業環境はきわめて厳しく、有線インフラの維持にはかなりの費用を要し、また充分な信頼性も得られません。炉を制御するには、炉内・炉周辺の合計20箇所で測定を行う必要があります。40,000A(300V)の回路短絡により発生した高調波電界効果が重大な干渉を引起こします。

概要

 

利点

  • 測定品質が向上します。
  • ケーブルが頻繁に破断することがなくなり、信頼性が向上します。
  • 保全作業と炉内清浄化作業が減ります。
  • 稼働時間が4倍に増えます。
  • バッチごとの炉の交換をより柔軟に行うことができます。
  • 高圧の電気による干渉から保護されます。

 

ソリューション

3台のYTMX580が、各誘導炉の上部、中央、および下部に据付けられました(合計で24箇所の温度を測定)。伝送器は、炉と一緒に移動します。温度信号は、計器室内に据付けられたゲートウェイに直接伝えられます。

ソリューション図解

ソリューション

 

結果

誘導炉は、無線システムを据付けて 1年以上連続稼働しています。温度測定の失敗は起こっていません。今回の無線システムの導入によって、稼働時間が4倍になりました。

 

まとめ

ISA100 Wirelessシステムによって稼働時間が増え、保守費用と作業が減りました。炉の制御において最も重要な点は、温度測定の失敗が生じなかったことです。お客様は、この炉での実証を終えたあと、残りすべての炉にもISA100 Wireless製品を導入する計画を立てています。

まとめ

過熱により堆積した鉄

まとめ

繰返し損傷を受けるケーブル

まとめ

遠隔パネルと大量な相互接続ケーブルの廃止

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