横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

pH検出器の種類と使い分け

A1 プロセス用pH計は広範な分野で使用されるため、測定液の組成や条件もいろいろです。 横河電機では、幅広い用途に対応するため、各種pH検出器を用意しています。

一般用として、

KCl補給形pH検出器 (PH8EFP):
KCl溶液を強制的に流出させるタイプです。
特殊なアプリケーション以外の幅広い用途で使用できます。

KCl拡散形pH検出器 (PH8ERP):
KCl溶液を自然拡散させるタイプです。
メンテナンスが簡単なため、排水処理後の放流水などのpH測定に適しています。

特殊アプリケーション用として、

純水用pH検出器 (PH8EHP):
導電率が0.1~50μS/cmの純水の測定に使います。
純水用ホルダと組み合わせて使用します。

ポリマー電解質pH検出器 (PH4P, PH4PT):
内部液として特殊な電解質を使用したタイプです。
硫化物や有機物などを含む工場排水および下水など汚れの厳しいアプリケーションに適しています。

耐フッ酸pH検出器 (PH4F, PH4FT):
ポリマー電解質pH検出器をベースにして、ガラス膜を耐フッ酸用にした検出器です。
使用できるフッ酸濃度の上限は、測定液のpHによって異なります。
pH2の場合は最大500 ppm、pH3の場合は最大1,000 ppm、pH4の場合は最大10,000 ppm、pH5以上の場合は上限がありません。

化学プロセス用pH検出器 (PH4C, PH4CT):
高粘度のゲル状内部液が密封されているタイプで、化学プロセス用に適しています。

pH/ORP検出器 (FU20):
1本の検出器でpHとORPを同時に測定できます。
し尿処理施設や下水処理施設などの汚れの厳しい用途にも対応できます。

pH/ORP SENCOM検出器 (FU20F):
デジタル通信機能を備え、1本の検出器でpHとORPを高精度に同時測定できます。
堅牢で化学物質にも強く、厳しい用途にも対応します。また、現場だけでなく試験室での校正も可能です。

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