横河電機株式会社
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MLSS検出器のホルダの選定について

MLSS計検出器を組み込むホルダは、それぞれ次のような特長があります。
ホルダは、測定液の性状や測定場所の状態を考慮して選定してください。

(1)PH8HGガイドパイプ
ガイドパイプは、長さ2mの硬質塩化ビニル樹脂でできています。このパイプの中に検出器を吊り下げて測定します。
測定液の温度変化が少ない液の測定を行う場合に適している簡便な保持方法です。
ガイドパイプを約20°傾斜させて設置することにより、検出器測定窓部での気泡の滞留を防ぎます。

(2)DOX8HS潜漬形ホルダ
45°下向きの角度で検出器が保持されているので、検出器測定窓部での気泡の滞留を防ぎます。汚れの多いアプリケーションの場合は、ジェット洗浄またはワイパー洗浄による一定周期での自動洗浄ができます。

(3)HH350G引き上げ形ホルダ
ガイドホルダに沿って検出器を上下させることができるホルダですので、測定中は任意の深さに設置できます。槽の深さがある程度あっても、検出器を引き上げて保守することができます。
ジェット洗浄またはワイパー洗浄による自動洗浄ができます。

(4)PB350G傾斜形フロートホルダ・PB360G垂直形フロートホルダ
測定液に浮かぶ球状のフロートに検出器を組み込むタイプのホルダで、大きな液面変化にも対応できます。接液部に凹凸がないためフロックが付きにくく、測定液に混入しているごみなどが検出器に絡みつくこともありません。
ただし、一定の流れが常時あることが必要です。
旋回流式活性汚泥法やオキシデーションデイッチなどの下水処理に適しています。

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