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センシング技術とその用途

ケーススタディ - アプリケーションノート

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プロセス産業のプラントや工場において、正確なプロセス監視と相まって、装置や機器といった設備資産に対する予防保全や予知保全が積極的に取り組まれています。その取り組みの重要な推進役をセンサやセンシング技術の進化が担っています。YOKOGAWAは、絶え間ないイノベーションへの挑戦と高効率化の推進により、長年にわたるセンシング技術、センサアプリケーション、および高信頼性な制御システムの経験や知見を備え、さまざまな業界に包括ソリューションを提供しています。

広範なプラント内にわたる排水のpH/ORPを無線で監視

産業プラントの維持・管理の上で、排水のpH/ORP監視は、法規制上の義務であり、環境保全のためにも避けては通れない問題です。徹底した監視の目が行き届かず、万が一、外部に有害物質が漏出すれば、操業停止の法的措置を取らなければならないだけでなく、企業のブランドイメージの失墜、ときとして公害被害者への損害賠償責任にまで発展する可能性があります。このような事態を防ぐために、現場ではパトロールスタッフによる排水の測定が行われている場合がほとんどです。しかし、測定点への立ち入りが困難な場所や遠隔地の場合が多く、さらに指示値の誤記などのヒューマンエラーの可能性もあります。YOKOGAWAの「プラントワイドフィールド無線」による、pH/ORP監視のソリューションを活用すれば、各ポイントの正確なデータを無人で計測し、一元管理が可能になります。

メリット
  • 測定点から電源なしで直接データを送信
  • 最長2km先から、最大500カ所をカバー
  • 低コストでの導入

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広範なプラント内にわたる排水の pH/ORPを無線で監視

バスバーの異常過熱を早期に検知

バスバーは、配電盤や制御盤などの電気接続に用いられ、大容量の電流を誘電するための導電で、銅、アルミニウムなどで作られ、絶縁体の被覆がないため放熱性が高く、ブスバー、銅バーとも呼ばれています。絶縁体で被覆された送電ケーブルと比べて電気抵抗が少ないため、大容量の電流の安定供給に適しています。バスバーはボルト、クランプ、溶接で接続・分岐してますが、ボルト締めのゆるみ、接合部の故障などが生じると、その部分の電気抵抗が増加し、異常過熱が発生する可能性があります。また、バスバーの点検が不十分なため破損/焼損した場合、プラントの安全性確保に影響し、操業停止など予期せぬ事態を招くことも考えられます。

YOKOGAWAのDTSXは、強力な電界下でも電磁ノイズの影響を受けない光ファイバーケーブルを、温度センサとして使用する革新的な温度監視ソリューション製品です。DTSXは、強力な電界下でも電磁ノイズの影響を受けず、温度分布を1メートル単位で測定するので高精度監視が可能です。光ファイバセンサケーブルの敷設は、バスダクトやカバー表面や、バスバーへ直接できます。DTSXは過熱を迅速に検出し、異常発生場所を特定することにより、バスバーの破損や焼損を未然に防ぐなど、適切なタイミングでの点検・保守作業が実施できます。

メリット
  • 強電界下で測定対象が複雑でも、ブランク領域を作ることなく正確に温度測定/監視
  • 異常過熱発生箇所を迅速に検知し、破損/焼損の未然防止に貢献
  • 温度変化を見逃さず、適切なタイミングでの点検・保守

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プロセスガスの酸素濃度の直接測定にて安全性を向上

プラントでのリスク管理において、プロセスガスの酸素濃度の測定は必然であることは言うまでもありません。通常、プロセスガスの酸素濃度をするにはサンプリング装置を使用しますが、プロセスガスの抽出が必要となるため、測定までタイムラグが発生し、リアルタイムな数値を得ることができませんでした。この遅れは爆発事故を引き起こす可能性のある酸素濃度の突然の上昇といった異常現象を見逃してしまう恐れがあります。

この問題を解決するのが、TDLSレーザガス分析計を備えたYOKOGAWAの酸素安全計装ソリューションです。TDLSは5秒以下でプロセスガスを直接測定でき、イニシャルコストとランニングコストを抑えることができます。また、国際規格の安全度水準SIL2適合の認証を取得しており、高い安全性も兼ね備えています。このソリューションは、石油精製プラントでの炭化水素蒸気の酸素濃度測定をはじめ、エチレンオキシドの反応器での酸素濃度制御、タンクのヘッドスペースガスの酸素濃度測定など、さまざまな測定アプリケーションで使用されています。

メリット
  • 高速分析により、緊急時も確実に対応
  • 圧力、温度、ダストなどに影響を受けない正確な測定
  • 堅牢でシンプルな設計による信頼性の向上

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プロセスガスの酸素濃度の直接測定による安全性の向上
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