PROJECT STORY

羽田空港
航空機燃料給油システム
更新プロジェクト
PROJECT
MEMBER
横河ソリューションサービス社員
石橋 尊之
石橋 尊之

1991年入社
コンサルタント
(プロジェクト当時:制御エンジニア)

川上 幸久
川上 幸久

1992年入社
プロジェクトエンジニア

萩原 越史
萩原 越史

2003年入社
コンサルタント
(プロジェクト当時:
セールスエンジニア兼
プロジェクトエンジニア)

藤井 伸哉
藤井 伸哉

2008年入社
スタートアップエンジニア

三愛石油様社員
浅賀 諭典 様
浅賀 諭典 様

羽田支社
施設運営部 施設課

藤井 伸哉
川﨑 達也 様

羽田支社
施設運営部 施設課

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PROJECT
STORY
01

給油を通じ、
日本のグローバル化を担う

コンピュータやIT、そしてデジタルデバイスの進化は、あらゆる業界の成長をけん引してきた。航空業界も、その一つだ。道路やレールといった平面のみならず、“空”という3次元空間を、目に見えない航空路に沿って運航する航空機。日々進歩する高度な技術を取り入れることで、安全かつ安定した運航を可能にし、そしてボーダレスなヒトやモノの交流を実現させている航空業界。
羽田空港は、そんな航空業界を代表する存在だ。

横河ソリューションサービスでプロジェクトエンジニアを務める川上は言う。「1931年に東京飛行場として開港した羽田空港は、当初、国内線専用空港でした。しかし、近年のグローバル化に伴い、東京都心に近い羽田空港における、国際線の需要が急増し、設備拡充が進んでいます。また、世界でも最先端の機能を持ったこの空港には、ありとあらゆるトップクラスのプロフェッショナルが関わっており、私たちがお仕事をさせて頂いている三愛石油様は、そんな“羽田を担うプロフェッショナル”の代表格です」
川上がこう話すとおり、1952年に創業した三愛石油は、羽田空港の航空燃料給油システムやハイドラント・システムを独自に開発し、航空業界の発展に貢献し続けてきたパイオニア。三愛石油の施設課で勤務されている浅賀氏はこう話す。「当社は安全・迅速・確実な給油作業を通じ、航空機の定時出発に寄与しています。航空機の給油が滞れば、航空機は飛べなくなります。効率的な給油の実現は航空機の安定運行、つまり、羽田と世界を繋ぐボーダレスな社会の実現とイコールであると考え、日々、より良い給油作業を目指して邁進しています。横河ソリューションサービスさんは、そんな私たちと共に歩んでくれる重要なパートナー。給油にあたっての基幹システムをはじめ、様々な場面でお力を借りています」羽田から国際社会を支える、三愛石油と横河ソリューションサービス。そんな2社の関係をより強固にした、とある“プロジェクト”があるという。
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PROJECT
STORY
02

壁を越える、プロがいる

羽田空港には古くから、横河ソリューションサービスの製品である『CENTUM(センタム)』が導入されていて、国内の製油所からタンカーで運ばれてくる燃料が羽田の桟橋に到着した時点から航空機へ給油するまでを一貫して制御している。羽田の地下には、桟橋から燃料の貯油タンクそして、航空機の駐機場までを繋ぐ配管が様々な経路で張り巡らされている。『CENTUM』はこの配管を通る燃料の量やスピードなどを一定に保ち、給油に許される時間内で規定量の給油が確実に行われるようにコントロールをしているのだ。航空機への給油に際しては本システムが重要な役割を果たしており、羽田の給油業務を担う三愛石油にとって『CENTUM』はいわば、“なくてはならない存在”であったのだ。

ある日そんなシステムに関連した、とあるプロジェクトが立ち上がる。スタートアップエンジニアの藤井は言う。「羽田空港で航空機への燃料を給油している『CENTUM』の更新プロジェクトが立ち上がりました。単に新システムへのリプレースだけではなく、信頼性・拡張性の向上、運用や保守コストの削減、そして旧システムが抱えていた問題の改善なども目的とした、大規模なものになります」
あるべきポジションにシステムを移管し、より安全で問題の少ないものへと更新する。それだけ聞けば、何の問題もないように思うのだが……。すると、プロジェクトエンジニアの川上は、そこにある“壁”について話してくれた。「航空機への給油を止めずに、現役のシステムを更新すること。これが、まず立ちはだかった大きな壁でした。一般にはあまり知られていませんが、空港関連システムの停止が許されるのは航空機の離着陸のない深夜の数時間のみ。そしてプロジェクト当時、『CENTUM』の更新作業に許されたのは “深夜の3時間”。我々は、このわずかな間を逃さず、段階的に更新していく必要があったのです」これまでプロジェクトエンジニアとしても更新工事に多く携わってきた萩原もまた、当時を振り返ってこう続ける。「さらに、本プロジェクトに限らず、更新工事の中では想定外のトラブルも起こります。その際、作業を中止するのか、あるいは作業前の状態に戻すのかは、現場の管理者が判断しなければなりません。あと一歩で完了という状態であっても、トラブルに際しては“作業前の状態に戻す”ということもあり得る訳です。もちろん、先ほど話にあがりました時間制限を踏まえて、復元に掛かる作業も計算しなければならない。リミットの見極めは、経験と決断力、そして技術的知識がなければ成し得ません」

では、いかにしてその難局を乗り越えたのか。その答えの一端を、当時制御エンジニアとしてプロジェクトに携わっていた石橋は話してくれた。「最終的には、更新作業を“全20回”に分けました。できる限り細かく、かつ精密に作業をシミュレーションし、それぞれの時間内でできることを想定した上で、着実に取り組んでいった訳です」
徹底した事前準備と、的確な現場判断。プロフェッショナルだからこそ生まれる緻密な連携が、高い壁を一つずつ切り崩していった。
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PROJECT
STORY
03

見据えるのは、
羽田から始まる、次の日本

「プロジェクトを経て、最も実感したこと。それは“協力関係の大切さ”です。大きな工事になればなるほど、工程を細かく細分化するため運用面での一時的な制限も出てくる。そうした際、共にカバーし合う体制がなければ物事は上手く運びません。その意味で、私たち三愛石油と横河ソリューションサービスさんにおけるパートナーシップこそが、課題を乗り越えられた要因の一つだったのではないでしょうか」当時を思い出しながらそう話す浅賀氏を受け、石橋もこう言う。「私どもの社員がどれだけ徹底的な事前調査や検証をおこなっても、当日の協力体制に勝るものはありません。いわば“一つのチーム”としてお仕事をさせて頂けたからこそ、乗り越えられたプロジェクトだったと思います」

次の時代に向け、更新を実現したシステム。歩みを同じくして、羽田空港もまた新たな局面を迎えようとしている。石橋は言う。「東京オリンピック・パラリンピックの開催も控え、羽田空港はこれからますます世界的な存在感を増していきます。その給油を担う三愛石油様の重要性が高まっていくことはもちろん、私たち横河ソリューションサービスにもまた、より良い仕事が求められることでしょう。ニュースなどでご存知かもしれませんが、羽田では技術の発達と需要の増加によって航空機の運行本数が増え続けています。ということは、それと反比例して航空機の離着陸のない時間は短くなっている。つまり、私たちがシステムに関する作業をする時間が短くなるということで、今後のシステム更新に際しての難易度は上がっていくことが予想されます。ですが、恐れずに、ニーズに合わせたサービスを生み出し続けられるよう邁進していきたいと思います」
コンサルタントの立場で、萩原もまたこう話す。「横河ソリューションサービスでは、計測・制御メーカーとして培ってきたノウハウを生かした新たなソリューション提案を行っています。そこで今後、三愛石油様へIoTやAIなどの先端技術を活用したソリューション提案を考えています。他のベンダーやITメーカーと連携して、多様なデータやフライト情報、オーダー情報、さらには天候状況などを組み合わせたベストなソリューションが生み出せないかと考えているんです」川上が続けた。「羽田空港というのは、世界でも最先端の機能を持った空港。そして、三愛石油様はその中心を担う企業です。だからこそ、チャレンジできることも多いはず。萩原の言う取組みも、どこでもできることではありませんからね」
さらに、エンジニアの立場を代表して、藤井はこう言う。「航空機という日本と世界を繋ぐ重要な社会インフラを支える仕事ができるというのはエンジニアとしての誇りです。」
高いモチベーションと、プロとしての誇り。大きな仕事の裏には、変わることのない現場への好奇心が潜んでいるようだ。

「オリンピック後も、羽田空港はさらなる設備の更新や拡張が続くと思います。その中で、当社が引き続き重要な役割を担い続けるためにも、横河ソリューションサービスさんは欠かすことができない重要なパートナー。これからも、共に良い仕事をしていきたいと思います」最後に浅賀氏はそう話す。
「世界中のどこにでも行くことができる」「飛行機が定時に出発して、定時に目的地に到着する」。気づけばそれが“あたりまえ”になっている。そんな“あたりまえ”を実現させている影のプロフェッショナルとして、三愛石油と横河ソリューションサービスは今後も、仕事への誇りを胸に羽田を支え続ける。
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本ページ制作にご協力いただいた三愛石油株式会社様および太陽計測株式会社様へ厚く御礼申し上げます。
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