2線式電磁導電率計 FLXA202

FLXA202電磁導電率計は、電磁誘導測定の原理に基づく非接触測定のため、酸、アルカリ溶液から含塩溶液まで、化学工業における濃度監視として、食品および薬品工業、メッキおよび表面処理工業、紙・パルプ工業等広いアプリケーションの導電率測定に使用できます。また、強酸、強アルカリの溶液を正確に分析するためのマトリクス補償、出力直線化機能を備えています。検出器は1本のみ接続が可能です。TIIS防爆対応。

FLXA202の特長

  • 最大2本の検出器を設置でき、メンテナンス中でも中断のない測定を実現、メンテナンス・計装工事費を削減
  • 検出器を各種自己診断機能付きで
  • 画面と対話しながら確実でやさしいタッチスパネルでのオペレーション
  • さまざまなタイプのpH/ORP 検出器および導電率検出器、電磁導電率検出器、溶存酸素検出器と接続可能
  • 豊富な12言語対応:
    日本語、イタリア語、英語、韓国語、スペイン語、中国語、チェコ語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語

文字が見やすいクリアなディスプレイ

文字が見やすいクリアなディスプレイ

大きなフォントを採用し、文字が見やすい
クリアなディスプレイを追求しました。
12か国語対応のユーザフレンドリーな表示です。

電磁導電率計 FLXA202の特長

測定原理

  • 電極式の導電率計とは異なり、電極と測定液が非接触の状態で導電率を測定します。
  • 測定液により2個のリング状トランス(トロイダルコイル)間に生じる電磁結合を利用する測定方法です。
  • FLXA202 は「駆動コイル」に周波数の高い基準電圧(V1)を供給します。このコイルのコアは透磁率の高い磁性体で、環状コイルに強力な磁界を発生します。

出力信号

  • 記録、表示、制御用に4 ~ 20 mA出力が1点あります。
  • 測定パラメータは、導電率、濃度または温度から選択します。

TIIS防爆はじめ各種防爆に対応

標準仕様

入力仕様 ISC40GJ 電磁導電率検出器(弊社製)、内蔵温度素子:30 kΩ NTC またはPt1000
測定範囲 導電率: 0~ 2000 mS/cm(基準温度25°Cのとき)
温 度: -20~140°C
ケーブル長: 延長ケーブルも含め最長50 m、例えば固定検出器ケーブル(10 m)+WF10J延長ケーブル(40 m)
  ケーブル長の影響は、空気校正を行うことで調整します。
性 能
(変換器単体の模擬入力での性能)
導電率 直線性 : ±0.4% F.S. ±0.3 μS/cm
繰返し性 : ±0.4% F.S. ±0.3 μS/cm
温 度 直線性 : ±0.3°C、繰返し性 : ±0.1°C
精度:±0.3°C
温度補償 NaCl :±1%、マトリクス : ±3%
概要:

電解プラントでは、pH 計・ORP 計・導電率計・密度計などのプロセス分析計が使用されます。これらは、各工程における溶液の濃度管理などで重要な役割を担いますので、長期間安定に動作することが要求されます。しかしながら、電解プラントでの測定液は、腐食性が強い、液温が高い、検出器を汚すといった分析計にとって非常に厳しい性状を持ちますので、機種の選択には慎重さが必要です。
横河電機の分析計(検出器)には、電解プラントでの実績を積み重ねてきたものがあります。例えば、pH 測定のための“DPA405、DPA406 化学プロセス用検出器“、塩酸・硫酸・苛性ソーダの濃度管理に使用する “ISC40GJ 電磁導電率検出器” などです。

業種:
概要:

概要

原料塩を水に溶かす溶解槽での NaCl 濃度の管理は、電解効率と関わりがあるため、極めて重要です。
溶解槽での過飽和 NaCl 溶液の濃度測定には、NaCl や不純物が析出するために非接触形のセンサ(例えば、γ線密度計)が用いられていました。しかし、保守に手間がかかりすぎ、γ線密度計の場合は放射線の管理も必要といった問題もありました。
FLXA21 2 線式液分析計を採用することにより濃度表示が可能となり、保守性・コストパフォーマンス・測定精度なども大幅に改善できました。

 

お客様の期待

  • 溶解槽の NaCl 濃度を測定したい
  • ランニングコストを削減したい
  • 設備更新のイニシャルコストはミニマムに抑えたい

 

プロセス概略

電解プラントでは、まず、原料塩を溶解槽で水に溶かして塩水にします。この塩水には電解効率を下げる Ca・Mg・硫酸根などの不純物が含まれているので、電解槽にはこれらの不純物を除去した精製塩水にして送液します。電解槽では、精製塩水を電気分解し、苛性ソーダと塩素を生成させます。電解槽陰極側の苛性ソーダ溶液 ( 濃度:約 32%) は濃縮缶で濃縮し、約 48% 濃度の製品にします。

プロセス概略

 

YOKOGAWA のソリューション

測定システム

2 線式電磁導電率計システム

  • 検出器
    ISC40GJ-GG-T1-X □
  • 流通形ホルダ
    ISC40FFJ-PJ
  • 伝送器
    FLXA21-D-P-S-AA-C5-NN-A-N-LA-J
  • ディストリビュータ
    分析計専用ディストリビュータ
     PH201G-A □* B

ユーティリティ

  • FLXA21 伝送器
    電源電圧:17 ~ 40V DC(ディストリビュータから)
    消費電力:最大 0.9 VA
  • PH201G ディストリビュータ
    電源:100V 仕様:20 ~ 130 V DC/80 ~ 138 V AC,47 ~ 63 Hz
       220V 仕様:120 ~ 340 V DC/138 ~ 264 V AC,47 ~ 63 Hz
    消費電力:24 V DC:約 200 mA
         100 V AC:約 7 VA
         220 V AC:約 11 VA

留意点

  • 測定サンプルには、溶解槽の上澄み液を採取します。さらに、沈降槽を設けて、測定槽にはその上澄み液を入れるようにします。

設置概略図

設置概略図

 

フィールドデータ

1. プロセス条件(原料塩溶解槽)

温 度:: 約 65℃
圧 力:大気圧
測定対象:過飽和塩水
NaCl 濃度管理範囲:200 ~ 360 g/l
            ↓
          18.1 ~ 30 wt% (*)
(*):ユーザーの比重実測データによる。

2.    FLXA21 設定項目

(導電率と濃度の関係は,SC72 パーソナル SC メータで実
測して得た S = 16.3x の一次直線近似式によります。)

  • NaCl 温度補償テーブルを使用
  • 基準温度設定:25℃
出力(%) 濃度(%) 導電率 (mS/cm)
0 18 293
50 24 391
100 30 489
業種:
概要:

食品・飲料品・薬品の製造ラインでは、製品などの製造が終了する毎にタンクや配管などの洗浄・殺菌が行なわれます。また、用いた薬品は、コスト削減のため回収が図られます。この目的の CIP(Clean-in-Place) システムでは、洗浄剤と洗浄水の入れ替えにおける識別等のために、導電率計が使用されます。
FLXA21 2 線式液分析計は、広い測定範囲に対応できる検出器を有した高精度の測定が可能な導電率計です。FLXA21 の採用により、境界面測定の精度がアップするなど、他の導電率計より有利な運転が可能になりました。

業種:
概要:

従来、ボイラ給水タンク給水系での糖液漏れ監視は、1日当たり数回、手分析する方法で行なわれていたため、多大な工数がかかっていました。また、監視が連続的でないため信頼性に欠けており、糖液漏れが発生したときにはそのカバーリングにも多くの費用と時間を必要としていました。
FLXA21/ISC450G 電磁導電率計を採用したことで安定に連続監視ができ、糖液漏れはいち早く検知されるのでトラブルが重大化するのを防げるようになりました。

業種:
概要:

半導体工場では、各製造工程で種々の薬品が使用されます。それらの中に、現像液やフッ酸溶液があります。これらは、希釈装置において、原液を規定の濃度になるよう純水で薄めて調製されますが、このときの濃度管理は導電率を測定することによって行なわれます。
電磁導電率計は、耐食性があり広い測定範囲に適用できる検出器を有しており、多くのプロセスにおいて高精度での測定が可能な導電率計です。FLXA21/ISC450G の採用により、高い信頼性で濃度管理が行なわれています。また、FLXA21/ISC450G は、各製造工程の廃液処理や排水の管理にも採用されています。

アプリケーションノート
概要:

FLEXA シリーズ

横河の液分析計 FLEXA シリーズは、それぞれの検出器に応じた自己診断機能を持っています。診断結果は本体のディスプレイで確認できます。

FLEXA シリーズ

 

2線式 pH/ORP 計 FLXA202

FLEXA シリーズの FLXA202 pH/ORP 計は、検出器のインピーダンス、不⻫電位、スロープ等を常時測定し、電極の汚れ・破損、断線、測定液面低下など検出器の状態を連続的に診断できます。

検出器のインピーダンス連続監視によって、検出器の洗浄周期の最適化や、ガラス電極・比較電極の的確交換を実現できます。

比較電極の状態の例

比較電極の状態の例

 

FieldMate

さらに、FLEXA シリーズと FieldMate と組み合わせることで、現場に出かけることなく、詳細な検出器診断の情報を確認することができます。

FieldMate

FieldMate は機器の設定・調整・管理ツールであり、機器の持つフィールドデジタル通信機能を利⽤することで、中継端子盤や水質監視盤など、作業のしやすい環境で、機器の情報を取得することができます。

FieldMate は FLEXA シリーズの持つ測定・診断情報をリアルタイムに取得・監視することができます。また、それらの値をトレンドとして記録し保存することも可能です。

FieldMate DeviceViewer より

FieldMate DeviceViewer より

 

FLEXA シリーズと FieldMate の組み合わせ

FLEXA シリーズと FieldMate の組み合わせ

横河技報
1.1 MB

本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください


お問い合わせ
トップ