"InfoEnergy" による日々管理、使用電力量の毎日の把握で設備稼働時の小さな変化にも気付くまでに成長

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“InfoEnergy” による日々管理
使用電力量の毎日の把握で設備稼働時の小さな変化にも気付くまでに成長

今回は製鋼工場における使用電力量の見える化を行い、大幅削減に貢献するInfoEnergyをご紹介します。

ユーザ紹介

中部鋼鈑から送り出されて行く鋼板は、産業機械などの加工組立産業の素材として、また土木・建築物の建造用素材として、さまざまな分野の用途に幅広く対応しています。

近年では鉄鋼業に対するニーズも大きく変化し、単に鉄をつくり販売するだけでなく総合的な技術をトータルに提供していくことが求められています。工業化を目指す発展途上国からは製鉄所の建設から操業の指導まで幅広いエンジニアリングを要望されています。これまでに蓄積してきた高度な製造技術をさまざまな国の発展に寄与し貢献していきます。

所在地 : 〒454-8506 愛知県名古屋市中川区小碓通五丁目1番地

中部鋼鈑株式会社

導入の背景と狙い [ 2012年09月19日 インタビュー ]

中部鋼鈑株式会社 製造所 設備部 環境エネルギー室 主席 大徳元秀 様
中部鋼鈑株式会社 製造所 設備部
環境エネルギー室
主席 大徳元秀 様

もともと月末に手動で取っていた電力データ(電力モニタ100台ほど)を省力化するために、自動でデータ収集する簡易的な仕組みを導入していました。2008年に省エネ法が改正され電力の見える化について今後、簡易データ収集を拡充するか、新規にシステムを導入するかについて検討を始めました。結果、新しくする方向でFEMSを導入しようと言うことになり基本設計をスタートしました。

中部鋼鈑の要求仕様に合うシステムとして数社で競合となりました。 その中でInfoEnergyを選んだ理由は、

  • 一期工事、二期工事と分割工事ができ、規模に合わせ少しずつ導入できること。
  • 既設の社内LANをそのまま利用でき、工事費用が抑えられること。
  • 全社員で電力使用量を閲覧ができること。

というこの3点が大きいです。

その当時のシステムではサーバのライセンス契約など制約があるものが多く、クライアント数によって費用が発生し、とても高額なものになりました。私たちは全社員で閲覧することが目的でしたので、ライセンス費用が発生せず、イントラネットを利用できるInfoEnergyは条件を満足するものでした。


2009年からInfoEnergyの導入を開始し、今ではオフィス/現場の全社員でデータを閲覧しています。 月の電力削減目標は全社の省エネ委員会で決めていますが、圧延、製鋼工場では生産量に対してどれだけ減らそうかと自分たちで毎日、削減計画を立て日々管理を行っています。今日、削減目標に足りなかったら明日がんばろう!という感じで目標数値に近づける地道な努力をしています。

また、生産量に対する傾向と日々の使用電力量を管理することによって装置の不具合がわかるようになりました。月単位でデータを見るだけではわからなかったのですが、日々管理をするようになり「この装置だけ電気の使用量が昨日より多い・・・」など、設備の小さな変化や違いが見えるようになりました。

全社員が見えるようになったことで皆、率先して昼休みの消灯や照明の無駄を省くこと、エアコンの設定温度の徹底などを行うようになりました。これにより、日々の行動(部屋の稼働率)まで見えるようになってきました。

やはり節約が続くと省エネする部分が無くなってくるという問題があります。日々の努力、人がやれるところは限界に近づいてきているなとは感じます。しかし、私たちは労働意欲は無くしてほしくないし、必要なものは必要と思っているので、使うものは使う!不必要なものを省く!消す!ということを徹底して省エネ活動をしています。

中部鋼鈑株式会社 InfoEnergy導入事例

導入システム

以下は、InfoEnergy の導入システムです。
InfoEnergyを全工場に導入済で、既設の電力モニタ100数台はそのまま移設し活用しています。
積算計は700台を超えています。

一期工事 : 業務系

中部鋼鈑株式会社 InfoEnergy導入事例 システム構成図


二期工事 : 各工場

中部鋼鈑株式会社 InfoEnergy導入事例 システム構成図


電力収集FCJ盤
電力収集FCJ盤

電力モニタ盤内
電力モニタ盤内

パルス積算器:PR488
パルス積算器:PR488

多回路電力モジュール:97042
多回路電力モジュール:97042

まとめと今後の展開

Q. どれぐらいの削減効果が出たか教えてください。

◆ 設備のEJIT化を推進

2007年のトータルエネルギーの原単位実績に対し2009年~2011年の3年間で5%減を目標にして活動してきました。最終的に4.3%の削減が出来ました。ちなみに2010年と2011年の比較では、工場全体で5%削減を実現できました。

昨年1年間の活動として【省エネGメン】という現場で省エネに特化して活動する専任部隊を設けました。半期に4名ほど各現場から選出いただき教育を行いました。InfoEnergyは直感的に直ぐに使えるものだし、手順書を見ながら使っても、わからない部分をフォローするだけで、あまり時間もかからずに教育を終えることができました。

現在は【省エネGメン】が各現場に戻り、InfoEnergyの見える化データを活用して、日々管理を推進し、さまざまな設備の省エネ改善を行っています。まずは、コンプレッサのエアー圧を下げたり、製鋼工場にある大型設備の運転準備のEJIT (Energy Just in Time ) 化を推進しました。操業スタートの1~2時間前に準備をしていたところを無駄を無くすために30分前にしました。その結果、各設備の使用電力量が軒並み下がりました。

EJIT化を推進したことにより1回の使用電力量が活動前は6,000kWh → 活動後4,000kWh となり、2,000kWh もの削減ができました。年間で設備の稼働回数が116 回ありましたので、かなり削減できていることがわかります。2011年を全社でみると削減量348万3千kWh、そのうち【省エネGメン】の活動で168万2千kWhを削減というすばらしい成果を上げることができました。

◆ 省エネGメンの活動が認められ社長表彰に!

この【省エネGメン】の活動はとても大きな省エネ効果を生み、全社的に高い評価を得て社長表彰されました。 地道な活動が実を結ぶ結果となり大変うれしく思います。

その他に行った対策は、コンプレッサ省エネ制御システム エコノパイロットComp の導入を行い、コンプレッサの消費電力をさらに削減しました。 それから120灯分の建家の照明を水銀灯から高効率蛍光灯に変更することで、照明に関する電力量を48%削減しました。

InfoEnergy による見える化を導入したから省エネ活動の立証が行え、活動に活力が出たことで、省エネを推進することができました。

Q. 今後の展開についてお聞かせください。

今はInfoEnergyの収集データをCSVファイル出力し、自分たちで加工/集計して掲示しています。 これらのデータを自動計算し、掲示ができれば良いなと思っています。

今後は、測定点数をもっと増やし日々管理をさらに細かくしていくことと原単位管理の改善・管理に努めたいと思います。FEMSまでは必要ないが、その手前ぐらいまでは進化させていきたいと思います。
今後もInfoEnergyをフル活用して省エネ活動を推進していきたいと思います。

中部鋼鈑株式会社概要

中部鋼鈑株式会社

所在地 〒454-8506 愛知県名古屋市中川区小碓通五丁目1番地
設 立 昭和25年2月15日
資本金 59億7百万円
事業内容 厚板鋼板の製造販売、鋼片の製造販売、鋼板の切断加工
URL http://www.chubukohan.co.jp/

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