US300FMは充満配管内の流量を測定する据付形中・小口径用の超音波流量計です。
口径25~400mmに対応し、小形のため(変換器本体の奥行き約7cm)、狭い場所への設置も可能な超音波流量計です。
測定原理は流体を伝わる超音波の伝播時間を利用します。超音波が配管中の流体を伝わるときの流れと同じ方向および逆方向への伝播時間に差が生じることを利用して流速を求めます(伝播時間差方式)。
測定するにあたり、配管の切断は不要です。配管の外側にトランスデューサ(検出器)を取り付けるクランプオン方式により設置が簡単です。また、流体の圧力や導電率に関係なく測定が可能です。
詳細
特長
容易な設置・調整(ゼロ点調整不要)
トランスデューサは出荷時に個々に調整してあり、取付時の調整が簡単です。
また、信号処理上の工夫により、通常必要とされる流量ゼロ調整も不要です。
これにより設置工事での調整のための断水が不要です。
測定安定性の向上(耐気泡性)
相関法を使った超音波信号のノイズ除去技術により、従来超音波流量計が弱いとされていた耐気泡性を向上させました。
高速応答/高精度の流量演算
独自の信号処理により、高速かつ高精度の信号処理を実現しました。測定精度が従来の「フルスケール1%」から「数値の1%」に向上しました。
流量入力 最大2チャネル
流量入力はオプションで最大2チャネルまで可能です。同一配管からの2入力の平均(2測線演算)、異なる2つの配管での2系統独立演算、またはそれらの和・差を取ることができます。
電流出力 最大2点
電流出力は最大2点(標準では1点)まで可能です。流量の他に音速や(超音波の)信号振幅、流量入力2チャネル使用時の測定結果、演算結果を自由に出力できます。
広範囲な流体温度
トランスデューサの流体温度範囲は常温用(-30~+130°C)または高温用(-30~+200°C)が選択可能です。
小形軽量
流量計本体は奥行き約 70mm、質量約2.8 kg、トランスデューサ(検出端部)は、約20mm×40mm×20mm(H, W, D)と小型軽量です。
簡単なセットアップ
対話形式のパラメータ入力で簡単にセットアップできます。
アプリケーション
- 半導体工場での純水の流量測定
- 食品工場での洗浄水の流量測定
- 製鉄工場での鉄粉を含む冷却水の流量測定
- 上下水道での流量測定
詳細仕様につきましては、一般仕様書をご参照ください。
仕様
性能
測定流体 | 液体(濁度 < 10,000 mg/liter) |
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測定量 | 体積流量、質量流量(密度設定による)、流速、流体中の音速 |
配管サイズ | 25 ~ 400 mm(これ以上の場合はご相談ください) |
配管材質 | 鋼、ステンレス、鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、銅、ガラス、PVC、その他 |
流速範囲 | 0.01 ~ 25 m/s |
流体温度範囲 | -30~130°C(常温用)、-30~200°C(高温用) |
精度 | 工場出荷時に指示値の1%(配管サイズ、流れの状態による) |
上流直管長 | 10 ~ 50 D(配管条件による) |
構造
本体ハウジング材質 | アルミニウム(パウダーコーティング) |
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本体防塵防水性 | IP65 |
本体寸法(H, W, D) | 200mm×280mm×71mm |
本体質量 | 約2.8kg |
トランスデューサケース材質 | ステンレス |
トランスデューサ防塵防水性 | IP65(一般用)、IP67(耐水用) |
機能
2入力に対する演算 | 平均、和、差 |
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時間プログラム機能 | 内蔵時計を利用して自動で測定をスタート、ストップ |
パラメータ保存機能 | 配管・流体パラメータを最大80件まで保存 |
音速測定 | 液体中の音速測定 |
関連情報
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- US300FM 超音波流量計 (210 KB)
取扱説明書
- US300FM 超音波流量計 ※変更票15-022 (1.5 MB)
- 変更票 15-022 (1.1 MB)
- US300FM 超音波流量計 セットアップマニュアル (298 KB)
一般仕様書
- US300FM 超音波流量計 (826 KB)
技術情報
- 超音波流量計US300シリーズ製品ガイド (814 KB)
外形図
- US300FM 超音波流量計(変換器), トランスデューサ(検出器) (114 KB)
- US300FC 専用接続ケーブル (35 KB)
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
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