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横河電機株式会社

グリーン東大工学部プロジェクトにおける東京大学工学部新2号館を対象としたITによる省エネの取組み

「グリーンITアワード 2009」 審査員特別賞 受賞!

2009年10月5日、グリーンIT推進協議会が主催する「グリーンITアワード2009」において、横河電機が参画している【グリーン東大工学部プロジェクト】で取り組んできた「東京大学工学部新2号館を対象としたITによる省エネの取組み」が審査員特別賞を受賞しました。

受賞概要

グリーン東大工学部プロジェクト」は、2008年6月に産学連携型プロジェクトとして、東京大学工学部2号館を対象にITによる省エネとIT環境自身の省エネの両立を実証するために設立したプロジェクトです。
建物全体での消費エネルギーの軽減、省エネに対する啓蒙活動に取組み、技術の標準化など含め幅広く活動しています。
この度、受賞したITによる省エネの取組みは、 東京大学工学部2号館での実証実験の問題分析とその成果が多くの企業が共有し広く活用されること、さらなる広がり 見込めることが評価されました。

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背景と目的

名称
所在地
排出量(t)
東京大学(本郷) 文京区 94,782
日本空港ビルディング 大田区 80,439
サンシャインシティ 豊島区 64,816
六本木ヒルズ森タワー 港区 61,458
恵比寿ガーデンプレイス 渋谷区 59,624
日本放送協会 渋谷区 46,660
防衛省本省市ヶ谷庁舎 新宿区 46,593
ホテルニューオータニ 千代田区 46,438
東京ドーム 文京区 46,042
NTTドコモ品川ビル 港区 45,526
2006年度都内のビルCO2排出量調査(右表)で、東大本郷キャンパスのCO2負荷が最大であるとの調査結果が発表されました。
その中心部に位置する工学部新2号館を実フィールドとした実証モデル構築をケーススタディとし、IT活用による取組みと成果によって省エネ実現のためのモデルケース確立などに取組み、グリーン東大工学部プロジェクトの削減目標である、CO2排出量を本郷キャンパスで 2012年までに15%、2030年までに50%削減を目指しています。
このプロジェクト活動における横河電機の取組みを以下の活動事例で、ご紹介します。

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【活動事例1】 共通プロトコルによる設備連携制御

従来、工学部2号館では、空調、照明、検針システムは統合されておらず、設備毎の個別管理を行うだけで、エネルギー管理のためのロガーや標準プロトコルによるシステム統合が存在していませんでした。 この要因により、エネルギーデータの管理や分析で得られる省エネ対策の推進が最適に行えませんでした。
これらを解決する対策として、エネルギー管理データの統合管理の詳細な分析が不可欠となり、 共通プロトコルによる設備連携制御を可能とし、エネルギー管理に実績のある弊社製品プラント情報管理システム「Exaquantum」による分析環境構築を行いました。

プラント情報管理システム(連続プロセス向け)「Exaquantum」採用のポイント
 時/日/週/月締め、平均最大最小偏差などエネルギー管理に必要な機能を搭載したロガー
 OPC、CSVファイルに加えoBIX※1、BACnet/WS※2インタフェースを追加
 アドインでExcelでデータ処理が簡単に、豊富なサンプルで帳票を容易に作成可能
対策実施後の効果
 電力ガス水道の使用状況、温度・湿度、エアコン換気扇の使用状況が把握
 過去のデータを基にプロセスや設備の状態のグラフ化、視覚的かつ数値的に把握することが可能
※1 oBIX
Open Building Information Exchangeの略。
Webサービスを使った設備情報のプロトコル。データをXML 文書で伝送する。

※2 BACnet/WS
BACnet/WS Web Service Interfaceの略。ビル管理システムの情報を外部システムに公開するためのI/F仕様。ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)が規格を策定。

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【活動事例2】 光ファイバを使用した温度測定による省エネへの取組み

サーバルームは、室内空調を低温設定している為、過冷房となり電力量消費が多くなり、消費エネルギー量が増大します。 また、空調設備、機器の配置からサーバルーム内の空気の流れ(冷風・サーバーの排熱)から、冷却すべき所に冷風が届いているか、温度のムラはないのか、などの課題があります。

まず、サーバルーム内の温度分布の調査のためには、広範囲な温度分布が必要となります。
一般的な温度測定では、センサ設置場所のみの温度測定する、広範囲に設置するため多大なセンサ数が必要となります。弊社製品である光ファイバ分布温度測定器「AQ8920」で温度測定するにより、センサ計測スパンを光ファイバーの最小10cm間隔で計測可能広範囲の温度分布を測定可能とし、温度のムダを見える化しました。
この測定結果により、現状の空調吹出しより遠い部分の温度が高い(下図の赤色部分)ことから、 現状の吹出場所から仮設風管ダクトで冷風噴出し箇所を適正にすることで、サーバラック表側温度を均一化(ムラの除去)を行い、エネルギーの削減に繋げました。

光ファイバ分布温度測定器「AQ8920」採用のポイント
 光ファイバによる温度分布計測
 最適空調設定値への改善提案(サーバー環境最適温度の設定)
 最適気流設計への改善提案(風量ダクト変更)
対策実施後の効果
   サーバールーム空調消費電力量 15%削減

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 プラント情報管理システム「Exaquantum」(エグザカンタム)
Exaquantumプラント情報管理システムは、制御システムの操業データを最適な形に加工・蓄積し、上位基幹業務へ提供して、間接業務の工数を削減し、製造現場と基幹業務をシームレスに結合するソフトウェアパッケージです。

 光ファイバ分布型温度測定器「AQ8920」
後方散乱光で温度依存度が高いラマン散乱光を特性を利用して、光ファイバで温度測定します。プラント設備の温度管理、防災関連の調査、研究・発電所や大型建設物の空調関連への応用など幅広くご使用いただけます。

※PCコントローラは製品に含まれません。

 関連ページ
 「グリーンIT アワード2009」の受賞内容はこちら
 「グリーン東大工学部プロジェクト」の詳細はこちら
 「グリーンITパビリオン(CEATEC JAPAN 2009)」に出展

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