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YOKOGAWA

横河電機株式会社

2006年10月プレスリリース

2006年10月26日発表


世界初のアラーム管理コンセプト「CAMS」を提唱

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:内田 勲)は、世界初のアラーム管理コンセプト「CAMS(Consolidated Alarm Management System:キャムス) 」を提唱します。このコンセプトに基づく製品を使用することにより、プラントの安全・環境を脅かすアラーム洪水を防ぐことで、オペレータはプロセスそのものの監視に集中できるようになり、プラント全体の操業効率改善に寄与します。
 当社では、このコンセプトの実現の一環として、このコンセプトを採用した統合アラーム管理システム「CAMS for HIS (キャムス フォー ヒズ:Consolidated Alarm Management Software for Human Interface Station)」 を発売します。

新しいアラーム管理コンセプトの必要性

 アラームの洪水は、現在数多くの製造現場を最も悩ませている問題の一つです。分散していた計器室および制御システムを統合し、少ないオペレータでより効率の良い運転を実現しようとすると、オペレータ1人当たりの監視範囲は広くなり、結果として多くのアラームを取り扱う必要性が出てきます。プラントの安全や環境がアラーム洪水で損なわれる事態を防ぐには、真に必要なアラームだけが発生するよう、アラームシステムを適切に設計することが求められます。
 アラームシステムの最適設計指針としては、EEMUA No.191*を含め、数多くのアラーム管理規定やガイドラインがあります。例えばEEMUAでは、「徹底した管理によって無駄なアラームを定義させない、発報させない」というような抜本的な問題解決を提唱していますが、これは長期に渡る投資および作業を伴うといったマネージメント性が高いことから、「改善のトップダウン方式」と呼ぶことができます。
 一方、アラーム管理に関する現場での運転員による日々の改善は、「改善のボトムアップ方式」と呼ぶことができます。こちらの現場の状況に即した実用性、即効性の高いツールは不足しているのが現状です。
 「CAMSコンセプト」は、根本的な改善を行うトップダウン方式と、実用性に優れるボトムアップ方式の両方を組み合わせました。これにより、安全でしかも機動的なアラーム改善を実現することが可能です。


  * EEMUA(Engineering Equipment and Materials Users Association)
EEMUAは、石油、ガス、化学および電力産業のプロセスオートメーションにおける大手サプライヤーとユーザ企業から構成される団体。EEMUA No.191 Alarms Systemsは、理想的なアラームシステムの設計・管理・調達に関するガイド。

CAMSコンセプトの特長

 CAMSコンセプトでは、実用的で即効性のあるアラーム管理が可能です。アラームの情報は常に増加していますが、お客様のエンジニアリング時間と資源には限りがあります。そこで、アラームシステムを保守する技術者の視点に即した「無駄なアラームを発生させないようアラームの設計・再設計を行う」というトップダウンの手法に加えて、アラームを受信する運転員の立場から「どうすれば必要なアラームだけを、必要としている運転員に、最適なタイミングで通知できるか」を追及する、ボトムアップの手法を採用しました。
 さらに、リアルタイムアラームに対して付加価値情報をつけ、アラーム情報の不足を補うことも可能です。
これらがすべてできるのは、CAMS コンセプトに基づく製品のみです。


「CAMS for HIS」の主な機能

 CAMSコンセプトを取り入れた新製品「CAMS for HIS」は、革新的なアラーム管理機能を数多く搭載しました。ボトムアップ方式の柔軟性を備えているだけでなく、トップダウン方式のアラーム設計もサポートしていますので、目的・結果・プライオリティなどの属性を用いて、本当に必要なアラームを定義できます。

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サブシステムを含むすべてのアラーム及びイベント(A&E)データをリアルタイムで統合的に受信
受信データの正規化、再分類
ユーザ定義によるアラーム識別子の付加(ユーザ名、アラーム用途、対処までの許容時間など)
統合化A&Eデータのグループ分け、重複アラームの除去
不要アラームの発報抑制
重要なアラームの抽出(フィルタリング、ソーティング、Eclipsing:複数のアラームを一つにたたみ込む、Shelving:重要度の低いアラームを棚上げする、Load Shedding:A&Eメッセージの洪水を防ぐ)

「CAMS for HIS」の対象ユーザ

 「CAMS for HIS」は、石油、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、上下水道などのプロセス系産業において、アラーム洪水の対策に日々頭を悩ませているDCSユーザに最適な製品です。既存のDCSアラームシステム以上の機能を必要とするプラントにもお勧めです。また、制御室の統合やEEMUA No.191準拠のアラームシステムを計画しているプラントでは、CAMS for HISの実用性・即効性というメリットが期待できます。

アラームの設計、改善のためにYOKOGAWAが提供するサービス

 本来、アラーム洪水を防止するには、「無駄なアラームを定義させない、発報させない」を方針とした正しいアラーム設計が最も効果的です。横河では、「CAMS for HIS」に加え、現場で定評のあるツールやコンサルティングサービスを提供しています。また、既存アラームシステムの評価、問題原因の特定、適切な対策の実施をサポートしますので、アラームシステムを効率良く設計/改善できます。
 当社は、トップダウン方式に加え、ボトムアップ方式を取り入れることで、最適なアラームシステムの構築・維持、安全で機動的なプラント操業の実現に貢献します。


以上