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YOKOGAWA

横河電機株式会社

2004年6月プレスリリース

2004年6月3日発表


業界標準のLSIテストデータ記述言語STILの普及と利用技術のコラボレーションを推進する
コンソーシアムを設立、― 10年後のSOCテストの世界を創出 ―


  横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、IEEE*1 で標準化された半導体テストデータ記述言語STIL(スタイル)*2 の普及促進と、SOC(System on Chip)開発のTAT*3 短縮のため、利用技術のコラボレーションを推進する目的で、半導体デバイスメーカ、ICユーザ、半導体テストソリューションベンダー、テストハウスを対象とするコンソーシアム、「STIL★Test Collaboration Partner」 を設立します。
  当社は、このコンソーシアムでの活動を通じて、参加するパートナー企業とともに、半導体テストコスト削減を実現しながら、10年後のSOCテストの世界を創出します。現在10 数社の参加内諾を得ていますが、さらに広く参加を呼びかけていきます。
 *1 IEEE: Institute of Electrical and Electronics Engineers電気電子学会
 *2 STIL:

Standard Test Interface Language 半導体テストのための、設計、シミュレーション、ATEテスト、故障解析の全ての環境において共通なテストデータの記述言語。1999年にIEEE で
Std 1450.0 として標準化。

 *3  TAT:

Turn Around Time LSIの開発で設計→試作品テスト→設計修正→テストという工程に要する
時間



開発の背景

 近年、デジタル家電の性能の鍵を握るシステムLSIの開発要求数がうなぎのぼりに増大しています。しかし、共通のテストデータ記述言語が普及していない現在のテスト環境では、開発に時間がかかる上、膨大なコストがかかるので、テストがボトルネックになりつつあります。
  当社では、SOCビジネスの円滑化を目指し、10年後のSOCテストのあるべき世界を設定し、それに向けた以下の改革が必要と考えています。
(1)テスト言語標準化の世界。
  ・テスタの機種に縛られないテスト開発環境による、テスタ稼働率の向上とテストコスト削減。
  ・従来のテスト資産継承へのソリューションの提供。
(2)物が出来る前の事前検証の世界。
  ・事前検証ツールのフル活用による開発のTAT短縮。
(3)テストを、世界中のテストハウスへ外部委託する世界。
  ・テスタ投資の効率化とリスクヘッジ。
  ・海外の工場、デザインセンター、テストハウスとの水平分業による生産性向上。
(4)テストの低減に向け、ユーザが参加する世界。
  ・ユーザフレンドリーな、実機テストソリューションの提供。
  ・ユーザ主導型機能テストによるリメークの撲滅。
(5)テスタは、良品/不良品の判別器からLSI生産ラインの司令塔に変身。
  ・インテリジェントテストによる生産性向上と早期歩留まり改善。
  ・生産すればするほど効率化するテスト。

 これら将来の姿の実現と、ソリューションの提供を目的とし、オープンプラグイン・テストプラットフォーム「STIL★TestHighway」をベースとするテスト開発・生産業務のコラボレーションを推進する、「STIL★Test Collaboration Partner」というコンソーシアムを提唱し、会員を募集する。

コンソーシアムの概要

  1. 設立目的
    パートナー企業間のコラボレーションによる、半導体製造開発、製造におけるTAT短縮、テストコスト削減を目的とし、テスト標準言語STILの普及と利用技術のコラボレーションを推進、10年後のSOCテストの世界を創出する。

  2. 活動内容
    STILを共通のテスト言語とし、当社の「STIL★TestHighway」を共通のオープンプラグイン・テストプラットフォームに利用する企業を募り、SOC開発における設計からテストまでの垂直分業、海外を含めた水平分業のあり方を研究します。また、パートナー企業間でのテスト分業のインフラ構築と、利用技術のコラボレーションを推進し、生産性向上を目指す活動を展開します。
    具体的には、4半期に一度の「STIL研究会」,「Pre TestStation*4研究会」、「インテリジェントテスト*5研究会」の3分科会を開催し、パートナー企業間の情報交換,事例交換,利用技術のコラボレーション推進及び,「STIL★TestHighway」の機能拡張の議論を行います。
    *4 Pre TestStation :当社の事前検証ツール 仮想テスタ
    *5 インテリジェントテスト: 当社の生産効率改善ツール 

  3. コンソーシアム参加社のメリット
    (A)半導体メーカ,ユーザ
    ・「STIL★TestHighway」の導入により、テスト開発のSTIL化と、ワークフロー改革による、SOC開発 のTAT短縮、テストコスト削減を実現。
    ・テストソリューションベンダーにより標準化された、事前検証業務のあるテスト開発サービスをタイムリーに受けることで、テスト人材不足の解決が図れる。
    ・設備投資抑制の時代、テスト言語、ツール、業務が標準化されたテストハウスをタイムリーに使用出来、インテリジェントテストによる歩留まりの早期確保が可能となる。
    ・研究会への参加で、他のパートナー企業と情報交換,事例交換ができる。
    (B)テストソリューションベンダー
    ・「STIL★TestHighway」の使用により、生産効率の良いエンジニアリングサービスが可能となる。
    ・「STIL★TestHighway」「インテリジェントテスト」の構築サービス,メンテナンスサービス業務の付加価値拡大。
    ・研究会への参加で、他のパートナー企業と情報交換,事例交換ができる。
    (C)テストハウス
    ・STILの導入により、プログラムの標準化による生産性向上。
    ・「インテリジェントテスト」による生産性向上/歩留まり改善作業の効率化。エンジニアリングサンプル評価受託による付加価値拡大。
    ・研究会への参加で、他のパートナー企業と情報交換,事例交換ができる。
この分野における当社の取り組み 

 当社は、’83年にICテスタ市場に参入し、主としてアナログテスタ、ミックスドシグナルテスタの分野で業績を伸ばしてきました。’97年には、コストパフォーマンスを重視したシステムLSIテスタ「TS6000」を市場に投入し、テストコストの削減をリードしてきました。
 ’02年には、安藤電気のATE事業を横河電機に統合し、メモリテスタを含むICテスタの全領域でソリューションを提供できる体制を整えました。また、同年、開発の短TAT化という時代の要請を受け、「TS6000H」と「V☆R TestPlanner」を開発、デバイス開発からテストまでの概念を一新しました。
2003年10月には、半導体テストの標準化を狙い「STIL★TestHighway」を発売、テスト分野の新たな潮流を形作ってきました。
                                                                以上
本コンソーシアムに関するお客様からのお問い合わせ・資料請求先:
 ATE事業本部  TEL:0422‐52‐9770  FAX:0422‐52‐2159