ページ内を移動するためのリンクです。
グローバルナビゲーションへ
本文へ
サイト情報へ

YOKOGAWA

横河電機株式会社

2003年6月プレスリリース

2003年6月5日発表


「クロック・アンド・データリカバリ・モジュール」の開発に成功
サンプル供給を開始


横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、40Gbit/s光伝送システムの受信系において、受信した信号のクロックとデータを再生する「クロック・アンド・データリカバリ・モジュール(以下CDRモジュール)」を開発、本日よりサンプル供給を開始します。
 この「CDRモジュール)」は、正確なデータ再生を実現するためPLL(Phase Locked Loop:位相同期ループ)方式を採用、しかも発振周波数43GHzのフルレート方式という点で、世界初の製品です。

 超高速光通信では、送信側で基準となるクロック信号と同期したデータ信号で光を変調し出力します。受信側では、この変調された信号からクロックを再生(クロックリカバリ)し、さらにこのクロックを基にデータの再生(データリカバリ)を行う必要があります。このとき信号が正確に再生されないとエラーとなり、通信ができなくなります。
 「CDRモジュール」は、受信側装置でクロック信号とデータ信号を分離再生するもので、光伝送システムに無くてはならない重要な機能モジュールです。

開発の背景

 現在の光通信の基幹系は、2.5Gbit/sから10Gbit/sへと移行している段階です。しかし、FTTH、ADSLの急速な普及によりブロードバンドが身近なものとなるなか、通信容量の増大により2005~2006年には、次世代の40Gbit/sが商用化されると予想されています。そのための技術開発は、通信機器メーカや通信事業者などで着実に進められています。
 当社は2001年9月、「変調器用ドライバモジュール」や「ロジック回路用モジュール」を発売、次世代40Gbit/s光伝送システム分野に参入しました。また、本年3月には「Full-WDM-フォトダイオードモジュール」を開発、サンプル出荷を始めるなど着々と開発を続け、仕様や機能の向上に努め、製品を拡充してきました。
 今回発売する「CDRモジュール」により、当社は自社開発の既存デバイスと合わせ、40Gbit/s光伝送システムの実用化において送受信系で必要な幅広いソリューションをタイムリーに提供可能となりました。
「CDRモジュール」は、当面40Gbit/s光伝送システムの開発や実験用途にコネクタモジュールとして供給していきます。商用通信機器搭載向けには、お客様のご要求に応じてセラミックパッケージへの実装、さらにデマルチプレクサ機能の追加等、小型化、多機能化を進めます。

製品の特長
1.クロックリカバリ機能とデータリカバリ機能を集積化
  クロックおよびデータ再生機能を、当社が得意とする化合物半導体技術で集積化しました。更に発振器などの必要な高速半導体チップを金属モジュール内に実装し、コネクタ接続で43Gbit/s信号を入力すれば、再生クロック信号と再生データ信号を出力します。これにより各種実験を容易に行えます。
   
2.PLL方式採用で高精度なクロック再生
  従来のCDRに多いフィルタ方式では、データが短時間でも途切れるとクロック再生が行えなくなる欠点がありました。PLL方式は内部に発振器を持っており、データの中断があっても直前の周波数を保つので、中断に強く、正確なクロックリカバリが行えます。
   
3.低ジッタのデータ再生
 

2001年9月に開発したDFF技術の改良点を反映し、43Gbit/sを超える高速動作で700fs(フェムト秒:1000兆分の1秒)の低ジッタ(信号の揺れ・歪み)を実現しました。長距離伝送後の歪んだ伝送波形から、送信信号に忠実なデータの再生が可能となりました。

※ DFF:Dタイプフリップフロップ回路。ディジタル基本回路ブロックの一つ。



【 主な市場 】
  光伝送システムメーカ、光伝送部品メーカ、通信用測定器メーカ
 
【 用 途 】
  43Gbit/sまでの光伝送装置や光伝送システム用測定器の開発、実験


以 上

製品に関するお問い合わせ・資料請求先:             
 技術開発本部 フォトニクスデバイスPJTセンター
 TEL:0422‐52‐2102  FAX:0422‐52‐2125