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YOKOGAWA

横河電機株式会社

2003年3月プレスリリース

2003年3月20日発表


従来製品に比べ、より高品位な波形と低消費電力を実現した
40Gbit/s 光送受信機用変調器ドライバ「高速ドライバアンプ」を開発
サンプル出荷開始のお知らせ


 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、40Gbit/s以上の光通信システムで使用される各種変調器を駆動するドライバモジュールを、より高品位な波形と低消費電力化を実現できるインジウム・リン(InP)ヘテロ結合バイポーラトランジスタ(以下HBT)構造で開発することに成功しました。
 当社では、次世代超高速光通信で有望視されている低駆動電圧NRZ LiNbO3外部変調器(以下LN変調器)を始めとする各種変調器駆動用「変調器用ドライバモジュール」として、3月23日よりサンプル供給を開始します。

 なお、当社はこの製品の詳細内容について、3月23日から米国ジョージア州アトランタで開催される光通信の学会「OFC2003」で紹介予定です。

製品の概要

 変調器用ドライバ(以下:ドライバ)は、光通信システム用光送受信機に搭載されるキーデバイスの一つです。40Gbit/s以上の超高速光通信ではデジタル回路が0.3V~0.5Vの電圧振幅で動作していますが、この微小な電気信号を増幅し、電気信号を光信号に変換する光変調器を駆動します。
 今回開発したInPHBTによる「変調器用ドライバモジュール」は、当社が従来から販売しているガリウム・砒素(以下GaAs)HBTドライバと比べ、2倍の周波数特性を持ち、消費電力も従来比1/2以下に抑えることに成功しました。
 更に、光変調器の損失特性を補償する特性を持たせ、変調光波形として優れた波形品位を実現しました。
 当社では、今後お客様のご要求にお応えし変調器との接続用各種コネクタ、ドライバとしての各種付帯機能、また更なる小型化を実現するセラミックパッケージタイプなどを順次サンプル提供してゆく予定です。

開発の背景と意義

 家庭への光ファイバの引き込み(FTTH)、ADSLの急速な普及によりブロードバンドが身近なものとなるなか、光通信インフラでは都市内(メトロ)・アクセス網の整備が急ピッチに進んでいます。
 加入者数の急激な増加に伴う伝送量の増加により、基幹通信設備に対してもトータル運用コストの低い次世代大容量伝送が求められています。
 トータル運用コストを削減するには、光送受信機の低コスト化、小型化、低消費電力化が必須ですが、今回当社が開発した「変調器用ドライバモジュール」は、これらの要件を満たすためのブレークスルーとなる製品です。本製品の開発により、次世代大容量通信の普及に拍車がかかるものと予想しています。

製品の特長
1.周波数特性
  低駆動電圧LN変調器の損失特性を補償する特性を持たせ、FEC領域をカバーする43Gbit/s以上の伝送レートで変調光波形として優れた波形品位を実現しています。
 
FEC領域:FEC(フォワードエラーコレクション)は、光伝送において発生するデータのエラーを自動補正するフレームフォーマット技術で、40Gbit/sでは数GHzの帯域を使用します。
   
2.低消費電力
  ブロードバンド実用化に伴って、光送受信機の小型化、高密度化、高速化が必須となりますが、この実現のために高性能、2W以下の低消費電力化を実現しています。
   
3.機    能
  変調器を最適に駆動する為に、出力振幅可変、クロスポイント可変等様々な付帯機能がドライバに求められています。今回、ドライバ部にInPHBTを用いたことで、様々な機能を実現するロジック回路との複合化が容易となりました。


【 主な市場 】
  光伝送システムメーカ、光伝送部品メーカ、通信用測定器メーカ
 
【 用 途 】
  43Gbit/sまでの光伝送装置や光伝送システム用測定器への搭載モジュール


以 上

製品に関するお問い合わせ・資料請求先:             
 R&Dセンター フォトニクスデバイスPJTセンター
 TEL:0422‐52‐2102  FAX:0422‐52‐2125