2001年8月22日
報道関係各位
医療情報システムメーカのアガペ社と総代理店契約を締結
診療所向け小規模電子カルテシステム分野に参入のお知らせ |
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市中町2−9−32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、このほど医療情報システムの開発、販売を行うベンチャー企業のアガペ社(本社:東京都新宿区 社長:田中 勉)と、当社がアガペ社製品を独占的に販売する総代理店契約を締結しました。
これを受け、当社は、本日から電子カルテシステム「MindTalk(マインドトーク)」および医事会計システム「レセカルク」などの医療情報システムパッケージ製品の販売を開始しますので、お知らせします。
電子カルテ市場参入の背景
電子カルテシステムは、1999年4月に当時の厚生省(現厚生労働省)がカルテの電子保存を認めたことにより、市場が確立されました。電子カルテシステムは、ネットワークを介した遠隔医療の実現、医療事務の効率化などのメリットがあり、医療関係者の注目を集めています。
政府の規制改革会議の基本方針でも、医療に関するIT化の推進が重点項目として挙げられており、この市場は大きく成長することが見込まれます。大手の医療機関では、電子カルテはもとより、最終的に会計までをカバーする病院総合情報システム(HIS:Hospital
Information System)を導入するところが増えています。しかし、これらのシステムには多額の初期投資が必要であり、診療所(病床数20未満の医療施設)など比較的小規模の医療機関では、導入が難しいのが現状でした。
当社は、これまでシステムインテグレーターとして、中規模病院向けHIS構築は経験してきていますが、中規模以下の層も含め、包括的に事業展開することを計画し、小規模施設に適した商品を検討しておりました。
一方、アガペ社は、小規模施設にターゲットを絞った製品群を揃えていますが、全国レベルでの販売・サービスチャネルを持っていません。このため、当社が総代理店となることで、当社は成長市場への早期参入を実現させ、アガペ社は当社の販売・サービス網を活用し、開発に専念することができます。
製品の概要
アガペ社の電子カルテシステム「MindTalk」、会計システム「レセカルク」は、診療所にターゲットを絞り、低価格で簡単な操作を実現したパッケージソフトウエアです。医師の使いやすさを重要課題として開発されており、日常の診療で患者と向かいあいながら使える操作性が最大の特徴です。
また、電子カルテシステムで通常の診療を記録していくだけで、会計システムに医事請求情報を反映することができ、複雑な事務作業が不要になります。
- 低価格
従来の同種製品に比べ、20〜30%低価格です。
- 簡単な操作
パソコン(Macintosh/Windows)上で動作します。操作は非常に簡単で、パソコンの操作に慣れていない人でも直感的に入力できます。
<主な市場>
診療所(病床数20未満の医療施設)
<用 途>
カルテの電子化および会計システムの電子化
<販売目標>
2001年度 200システム
2002年度 500システム 共に国内販売のみ
医療分野における当社の取り組み
当社は、創業以来「計測・制御・情報」の分野で事業展開してきましたが、持てる技術を活かす場として、常に医療分野を考えていました。
古くは、1920年代に携帯用オシログラフを脳波の測定・記録に応用したり、1960年代には記録計の技術を応用したポータブル心電計などを開発してきました。また、1960年代から開発を進めていた微弱磁気測定技術は、心磁計などに応用され、さらに脳磁計測システムへと進化しました。
また、β線やγ線などを使った密度測定技術の研究は、米GE社との合弁会社、横河メディカルシステム(株)(現GE横河メディカルシステム(株))設立へとつながりました。
情報の分野においては、オープンな環境下での情報技術の活用にいち早く取り組み、1990年代からは人間ドック情報管理システムや医療分野でのオープンスタンダードであるDICOM規格による画像情報システムを販売してきました。
これらの技術をもとに、今後市場の急拡大が見込まれる診療所レベルの情報化システムに取り組んでいこうとするものです。
以 上