2000年1月27日
報道関係各位
横河電機グループ
事業構造の革新とグループ経営の革新を実現するための
新長期経営構想「VISION−21およびACTION−21」発表 |
当社(横河電機株式会社 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、成長産業である情報サービス事業を軸に新しいサービスカンパニーとしてグローバル大競争時代に勝ち残るため、21世紀に向けた横河電機グループの新しい長期経営構想「VISION−21およびACTION−21」をこのたび策定しました。これは、横河電機をはじめグループ各社で今後実施される経営施策の基本となる構想ですので、お知らせします。
世界の成長産業の地図は、インターネットに代表される情報通信ネットワーク技術を中心に、いま大変目まぐるしいスピードで激変しています。これまでIA(インダストリアルオートメーション)事業を主要事業として展開してきた横河電機は、成長著しい半導体テスタ事業や通信・マルチメディア機器開発向け測定器を担当する測定器事業などがあるものの、グループ全体として見ると、ITなどに代表される新しい産業の流れに、これまで機敏に対応し、完全に波に乗り切ってきたとは必ずしも言えません。
横河電機グループは、長年のIA依存体質から脱却し、既存の成長期事業のさらなる拡大と新事業の育成を、グループ連結経営時代の中で、早急に実現する必要があります。このような背景から、今後とも将来にわたって力強く繁栄する市場、産業を特定し、グループの強みを活かして新しい事業の拡大・育成に取り組むことによって、事業構造の革新とグループ経営の革新を実現することを目的とする、横河電機グループの新しい長期経営構想をまとめました。
| 新長期経営構想「VISION−21およびACTION−21」の概要 |
新長期経営構想は、横河電機グループの目指す姿を定めた「VISION−21」と、その実現のための基本戦略を定めた「ACTION−21」から成ります。特に、戦略構想としての「ACTION−21」では、2005年度の連結経営目標を定め、グループ人財の大幅なシフトによって事業構造の革新を目指します。
- 企業ビジョン「VISION−21」
「横河電機グループは、産業・社会システム分野において、お客様とともに価値を創造し、豊かな人間社会の実現に貢献します。すなわち、お客様の経営効率革新を支援するサービスカンパニーを目指し、健全で利益ある経営を実現して、株主利益の向上に貢献します。また、社員一人ひとりは、自律的に行動し、自己の価値を高めるとともに、豊かさを会社と社員で共に創り出します。」
この「VISION−21」を支える具体的なメッセージとして、以下のように、共有する価値観、経営指針および行動指針の3つがあります。
- 〈共有する価値観〉
横河電機グループの未来を創造するために、“個の尊重”、“価値共創”、“ネットワーク協業”、“公正・透明性”、“感謝の心”を、グループで共有する価値観とする。
- 〈経営の指針〉
新しい時代環境を切り開くために、“適正にして最大の利益”、“顧客感動ソリューションとサービスの提供”、“独自性を発揮できる事業展開”、“貢献に応じた報酬”、“グループ連結経営による発展”、“企業価値の向上”を、経営の指針とする。
- 〈行動の指針〉
社員一人ひとりが変化を起こすために、“変化をチャンスと捉える”、“俊敏に行動する”、“自律的に行動し夢に挑戦する”、“自ら変化を起こす”、“共創の輪を世界に広げる” を、行動の指針とする。
- 基本戦略「ACTION−21」
内容は、「事業構造の革新」と「グループ経営の革新」の2つに分かれています。「事業構造の革新」は、これから繁栄する産業、成長する新事業を特定し、グループの強みを活かして事業展開しながら、グループ全体の5年先、2005年度の定量的なゴール目標を定めたものです。
1.事業構造革新の戦略
4つの戦略から成ります。
| (1) |
ETS企業・サービスカンパニーへの変身
顧客企業は当社のビジネスコンセプトETSで語るソリューション指向を強めながら、産業社会全体はソフトウエアやサービスが主流となるサービスビジネス時代に移行しつつある。この認識から、ETSに基づくソリューション提供をさらに進化させ、サービスビジネス時代に向けたサービスカンパニーへの変身を目指す。
具体的な取り組みのひとつとして、グループの広範なセンサ・計測技術を使って、フィールド(現場)の情報をリアルタイムにコンテンツ化し、インターネット等のネットワークを通して、必要で価値ある情報を提供するシステムインフラ“Field Contents on Web”を推進する。生産工場はもとより、医療、環境保全、気象、教育などの社会システム分野への展開を目指す。
| *ETS・・・ | Enterprise Technology Solutions お客様の企業経営に最大の貢献をすることを目的として、常にお客様の視点に立って、最高・最新の技術で、お客様の期待と要求に応える最適なソリューションを提供するという、YOKOGAWAのビジネスコンセプト。'97年10月に発表。 |
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| (2) |
YOKOGAWAの強みを活かした事業展開
日本を代表する優良企業との長年の取引関係で築いた顧客との信頼関係と豊富な納入実績という“営業の強み”、メーカーとして多品種少量生産から大量生産に至るまで、あらゆる高品質・高付加価値生産の機能を有している“生産の強み”、計測、制御、情報の各技術分野で独自のノウハウを有し、さらにこれらを融合する技術をもっている“技術の強み”、優良企業との提携や合弁で築かれてきた信用力・ブランド力という財産と、高い自己資本比率で代表される健全な財務指標という“ブランドと財務の強み”、これらの強みを活かして、将来繁栄する市場で事業を展開する。
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| (3) |
既存事業の健全化と、事業・商品の再編・統廃合
IA(インダストリアルオートメーション)事業の経営効率化を実現し、一方、半導体テスタ事業、T&M事業などの成長する既存事業をさらに拡大することによって、IAに依存したこれまでの経営体質からの脱却と、横河電機グループ全体の体質健全化を目指し、事業・商品・関連会社の統廃合も含め、既存事業の収益性向上を図る。
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| (4) |
成長期事業の拡大・加速と、新時代・次世代事業の育成
“高度情報通信ネットワーク産業”、“高度生産サポート産業”、“新社会インフラ産業”、“バイオなどの新産業” などを今後の成長産業分野と定め、とくにIT(情報技術)分野を中心に、人財を含めて経営リソースを重点的かつ大幅にシフトし、グループの事業構造を大きく変える。
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2.グループ経営革新の戦略
グループ連結経営による発展を目指すため、グループ経営の方針を、これまでの“自主独立”路線から“自律と連携”へ転換し、グループ利益の最大化を実現する体制・インフラ・仕組みの整備・強化、職務を中心とした人事制度への革新、お客様の視点で価値を創造する経営品質活動の展開により、新たな時代にふさわしい経営モデルの確立を図る。
横河電機グループは、上記の新長期経営構想「VISION−21およびACTION−21」により、5年後の2005年度をゴールに、以下のグループ連結の定量目標の実現を目指します。経営の基本的姿勢は、「利益の優先」、“Bottom Line First”の考え方です。すなわち、“まず利益ありき”の考え方から売上目標が設定されています。
| FY2005連結経営目標 |
| 連結営業利益 | 500億円 |
| 連結営業利益率 | 10.0% |
| 連結売上高 | 5,000億円 |
| 連結ROA(総資産利益率) | 5.0% |
5,000億円の売上目標の事業別内訳は、制御ビジネス 2,000億円(売上構成比40%)、計測ビジネス 1,500億円(30%)、情報サービスビジネス 1,000億円(20%)、航機その他ビジネス 500億円(10%)です。事業のバランスを安定なものにするため、理想バランスとして、制御:計測:情報サービスを1:1:1の3本柱にもっていくことを目指します。
以 上