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1999年1月26日
報道関係各位

ケイデンスと横河電機、システムLSIの
検証分野で提携


横河電機とケイデンスのOEM契約により、システムLSI協調検証ソリューションが拡大

 ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、社長兼CEO:ジャック・ハーディング)と横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、社長:美川英二)は、本日、システムLSI検証の高速化の一環として、横河の供給する幅広いプロセッサモデルと、高性能ソフトウェアデバッガを含むVirtualICE TM(ヴァーチャルアイス)協調検証ツールを、ケイデンスが全世界的に販売する複数年OEM契約を締結しました。

 ケイデンスの検証技術と横河電機のEDA製品を組み合わせることにより、設計の上流段階でハードウェア(以下HW)部分とソフトウェア(以下SW)部分の統合に関する問題を解決し、複雑な大規模システムの開発、検証にかかる時間を短縮します。実際のシステムLSI開発例としては7ヶ月ほどかかる実設計を3分の2までに短縮しています。
 VirtualICE は、ケイデンのAffirmaTM NC(アファーマ・エヌシー) シミュレータと密接にリンクされており、今日世界中の40社を越える企業で実際に使用されています。今後、ケイデンス版のVirtualICEは、ケイデンスの先進的な検証テクノロジーとツール間の統合を容易にするAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)テクノロジ_を加えることによって、一層の技術強化がされていきます。
 また、今回の提携により、ケイデンスは横河電機のプロセッサモデルを最先端のAffirma協調検証テクノロジ_に採用し、ページプリンタ、携帯電話、HDD/DVD等のコントローラ、ネットワーク機器などの多数の組み込み型アプリケーション用モデルを提供します。

モデル サポートの拡大
 今回の提携により、ケイデンスは横河の供給する20種類以上の商用プロセッサのハイレベル モデルを利用することが可能になり、これによって設計の早い段階で仮想プロトタイピングを行い、ハードウェア・ソフトウェアの統合に関する問題を実際のプロトタイプに入る前に解決することが出来ます。横河のVerilog言語ベースのモデルは、全サイクル及びフェーズの精度を保って1秒あたり2,000〜50,000 の命令を処理することが出来ます。
サポートされるモデルには以下が含まれています:

ARM ARM7core 及びARM7TDMI
富士通 SPARClite (MB86832)
日立 SH7034, SH7604, SH7042, SH7043, SH7708, H8/3042, H8/3048
NKK NR4645, NR4650, NR4700
NEC V851, V853, NA851R48, NA851CA, NA853CA, NASPXK2, NA85E core.
今後も年間を通じてモデルの追加が予定されています。

価格と販売時期
 ケイデンス版VirtualICEであるAffirma HW/SW Verifier及びプロセッサモデルYokogawa Modelは、HP社及びSUN社のUNIX上で動作します。しかも全ての横河製CPUモデルに共通に使用できます。Affirma HW/SW Verifierは540万円(最小構成)から、Yokogawa Modelは1モデル300万円(以上予定)です。日本ではケイデンス製品総代理店イノテック株式会社が、海外ではケイデンス社が、販売とサポートを行います。なお、横河電機は従来通りに仮想ICE(VirtualICE)の販売とサポートを継続します。発売開始は1999年第一四半期です。

関係各社のコメント

 「我々は、これまで3つの個別のプロジェクトにおいて、VirtualICEと横河のV85X CPU および DSP ファミリーを使うことに成功しています。我々にとってVirtualICEを選んだもっとも重要な理由は、モデルの精度とパフォーマンスでした。今回のケイデンスとの提携により、我々が行う協調検証の能力も一層強化されることになると思います。」
日本電気株式会社 半導体ソリューション技術本部 システムLSI統括部長 麻生 明氏

 「今回の発表は、我々の HW/SW 協調設計環境の開発において画期的な出来事です。パートナーとして横河電機を選んだのは、横河電機が長年の国内半導体ベンダとの技術協力により、非常に優れた協調検証技術を持っているからです。」
米国ケイデンス社 論理設計/検証事業部ジェネラル・マネージャ Glenn Abood

 「我々は、今回、HW/SW協調設計の基本要素となるプロセッサ モデル及びコ・ベリフィケーション・デバッガを、ケイデンス社の世界的な販売力と広範囲なツール・チェーンの中で展開し、長年蓄積してきたシステムLSI設計のノウハウを世界に発信します。当社の製品は、ケイデンス社の顧客に実績あるHW/SW協調設計技術を提供し、IP時代のシステムLSI開発効率向上及び顧客のTCO(トータル・コスト・オブ・オーナシップ)削減へ貢献します。」
横河電機株式会社 EDAセンター センター長 久保 典夫


技 術 解 説

デバッガ/RTOS サポート
 Affirma HW/SW ベリファイヤにより、設計者はハードウェア・デバッグの経験を生かして、 幅広い最新のソフトウェア・デバッグ技術を使用した効果的な協調検証を簡単に利用することが出来ます。これは、ケイデンスの Affirma NCシミュレータと、オープンAPIを利用したソフトウェア・デバッガとの密接な統合によって実現されています。Affirma HW/SW ベリファイヤは、横河の協調検証用デバッガと共にパッケージ化されています。また、プロセッサ用にコンパイルされたサードパーティ(あるいは専用の)リアルタイム オペレーティング システム (RTOS) もサポートされています。

HW/SW 協調設計フロー:システム設計
 ケイデンスの協調検証ソリューションのさらなる利点として、Felixイニシアチブやカスタム・コンサルティング・サービスによってシステム・レベルの協調設計のサポートが予定されていることが挙げられます。このソリューションは、他の方法よりもより早い段階で設計サイクルに関与し、設計者はそこから継続して仮想システムの改良を続け、設計のトレードオフを検討することが出来ます。また、ケイデンスの協調検証環境を利用するユーザは、個別の設計環境に合ったことの導入を促進するために EDA サポート及びカスタム コンサルティング・サービスを利用することもできます。

 Affirma HW/SW ベリファイヤと共に提供されるサービスには、ツール及びフローに基づいたユーザ・トレーニングがあります。また、自社及びサードパーティ製のモデルやデバッガ・ツールとのカスタマイズによる統合を追加することも出来ます。

 Affirma NC シミュレータと、HDLベースのプロセッサモデルのシミュレーションを高速化することによって、INCA(interleaved native compiled code)との密接な統合も、協調検証ソリューションをさらに強化します。システム レベルの仮想プロトタイプを構築する際に必ず発生する、異なるモデル タイプや言語のインターフェースによるボトルネックを解消しているからです。また、インサーキット・ロジック・エミュレーションの統合によって一層のパフォーマンス向上が期待できます。 ケイデンスの設計フローでは、Model Managerを利用して Quickturnにアクセスすることも出来ます。

ケイデンスについて
 ケイデンス・デザイン・システムズ社は、世界主要電子メーカの製品開発の要求に対応する包括的なサービスおよびテクノロジーを供給している "Design Realization Company"、つまり「設計を実現する」企業です。ケイデンスは、半導体、コンピュータ・システム、ネットワーキングおよび通信機器、情報家電製品、およびその他各種電子製品の設計に使用されるソフトウェア・ツールとコンサルティング・サービスを提供します。1997年の年間売上は9億1600万ドルで、従業員数は4,000人を越えています。本社はカリフォルニア州サンノゼにあり、CDNのシンボルで、ニューヨーク株式市場に上場されています。
WEBサイトは米国版 http://www.cadence.com/ 日本版 http://www.cadence.co.jp/

横河電機株式会社
 創業 1915年。横河電機は、計測・制御・情報を事業ドメインに掲げ、トップメーカーとして常に業界をリードし、その事業領域を拡大しています。日本を含む24カ国に拠点を展開し、従業員は国内グループ企業で16,000名、海外グループでは22,000名です。Enterprise Technology Solutionsという新しいビジネスコンセプトのもとに、単に製品を提供するのではなく、そこで培った貴重なノウハウをベースに、お客様の経営の視点まで踏み込んだソリューションを提供していく企業として、新たな1ページをを開こうとしています。また、1994年に世界初の協調検証環境「仮想ICE」を製品化し、1995年4月より、販売を開始しました。仮想ICEはすでに100ライセンス以上が使用され、大規模ASICやシステムLSIの開発に活用されています。
WEBサイトはhttp://www.yokogawa.co.jp/Eda/ceeds/ceeds_j.htm

問い合わせ先
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
コーポレート・マーケティング部 遠山 直也
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12
TEL:045-475-2311
FAX:045-471-7772

横河電機株式会社
EDAセンター CEEDS商品開発部 河合高志
〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32
TEL:0422-52-5589
FAX:0422-52-4892

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