1999年12月13日
報道関係各位
ADSLなどの高速通信回線の電気特性テストを簡便に行える 国産初のxDSL回線テスタ「LX100」開発・発売のお知らせ
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当社(横河電機株式会社 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲 資本金:323億600万円)は、既存の電話回線を使って高速データ通信を実現するADSLなどのxDSLサービスを導入する際に、必要な回線試験を簡易に行える高性能で小型なxDSL回線テスタ「LX100」を開発し、12月15日から発売しますのでお知らせします。なお、この製品は日本のメーカとしては初めての製品化となります。
開発の背景
ADSL(非対称ディジタル加入者線)に代表されるxDSL※は、インターネットなどのデータ通信において、既存の電話回線を有効活用できるため、新たな設備投資が最小限に抑えられる、すばやく導入できるなどのメリットがあり、NTTや新電電各社がサービス導入を急いでいる次世代データ通信方式です。米国では前年比2倍、3倍とも言われる早さで普及が進んでいます。従来の10倍から100倍という高速データ通信を実現できますが、既存のメタリックケーブルを使用するので、雑音や信号の減衰といった通信品質や通信速度がケーブルの電気的特性に左右されます。このため、導入の際にノイズ、減衰特性などの諸特性をテストし、ノイズマージンを確保できるか確認する必要があります。従来は、回線をテストする際、実際にモデムを接続して確認するなどの方法しかなく、回線に問題がある場合にはテストできませんでした。ADSLの導入が進む米国では、最近、簡易に測定できるテスタが発売されていますが、国産の製品はありませんでした。
新製品の概要
- 小型高機能で高い問題解析能力
サービス上問題のある悪条件の回線でもノイズ、減衰特性などの検査が可能で、グラフィックテスト結果から、問題の原因や不良接続・分岐回線の場所等の情報が得られるため、試験効率が大幅にあがります。
- 高精度測定
140dBm/Hzという低レベル測定が可能なため、高精度なテストを行えます。
- 自動テスト機能
あらかじめプログラムした条件で自動的にテストするAutotest機能を標準装備し、作業者の熟練度にかかわらず正確なテストが行えます。
当社のこれまでの取り組み
W−CDMA(Wide-band Code Division Multiple Access)などのディジタル通信やMPEG(Moving Picture Experts Group)などの動画圧縮、IEEE1394(マルチメディアデータ通信シリアルバス規格)などの通信技術は、今後発展の期待できる分野として注目されています。当社では、これらの通信器用測定器を、従来の測定器ビジネスの中核である高精度測定器、波形測定器、データアクイジションシステムなどに続く第2の柱にしたいと考えています。
97年1月には米国のベンチャー企業「3A International社」とアジア地域独占販売契約を結び、同社のIEEE1394用アナライザを販売開始しました。また、同年11月に「W−CDMA評価システム」、98年11月にはディジタルIQ信号発生器「VB2000」、ディジタル変調信号発生器「VG3000」を開発・販売するなどW−CDMA関連機器の開発用測定器分野にも参入しました。これら製品開発用測定器の他、今年9月には保守点検などに使用されるハンドヘルドタイプのLANケーブルテスタ「LT8600」を発売するなど、通信関連測定器の拡充に努めています。今回の新製品により、次世代の通信技術に対応する測定機器のラインアップがさらに充実します。
<主な市場>
NTTなどの通信事業者のサービス部門、企業などの構内通信網保守部門等
<価 格>
85万円
<販売目標>
2000年度 500台
2001年度 1000台 (海外での販売台数を含む)
※ xDSL(x Digital Subscriber Line):
デジタル加入者線を使った通信技術の総称。以下のような種類があります。
ADSL:Asymmetric DSL 非対称デジタル加入者線
HDSL:High bit late DSL
SDSL:Single line DSL
VDSL:Very high bit rate DSL
以 上