1998年6月15日
報道関係各位
| 工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」 |
| 販売のお知らせ |
当社(横河電機株式会社 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:美川 英二資本金:323億600万円)は、昨年3月、世界に先駆けてネットワークコンピュータのFA分野への応用として、従来にない全く新しいコンセプトを持つ製品、工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」開発の発表を行い、本年1月より限定出荷を行ってきました。このたび、拡販体制が整い、本日より発売を開始することになりましたのでお知らせいたします。
製品の概要
新製品、工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」は、生産現場の各種製造装置・フィールド機器と上位コンピュータ情報系をネットワークで結び、相互間のインターフェースを提供するフィールドサーバーです。
現在、人が中心の情報系コンピューティング環境はネットワーク化が進んでいますが、生産装置や機械が中心である生産系と、人が中心の上位情報系の間には大きな断層が存在しています。このため、生産装置や機械から稼動状況や保守状況などの情報を引き出したり、逆に装置・機械側に作業指令を出すためには、専用の処理端末やソフトを使っていますが、多くの工数・費用が必要なのが現実です。
情報系の世界では、インターネットやEメールによりどこでも簡単に情報を引き出せるようになっていますが、生産装置側に情報のインターフェース機能を新たに持たせることにより、インターネット環境を利用した人同士の情報交換の世界を、生産装置と人の間でも実現しようとするのが、工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」のユニークな特長です。
工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」を採用することにより、生産装置自らが運転状況や異常状況をネットワークを経由して上位情報系に詳細に報告したり、上位情報系から直接作業指示を受け、作業結果を返すことができるようになります。すなわち、生産装置のリアルタイムな管理・監視が上位情報系システム側で可能になり、柔軟な生産システムの構築が実現します。
インターネット、ネットワーク技術を取り込み、装置・機械と人との間の情報交換を可能にするため、工業用ネットワークコンピュータ「DUONUS」では、ネットワーク標準言語Javaを採用しています。また、Java言語によるオブジェクト指向プログラミング手法を採用したオープンなアプリケーション開発環境を用意しています。
<主な特長>
- Webブラウザを用いたWWWサーバ機能により情報の配信ができます。
これにより、生産装置自体がホームページを持ちます。
- インターネットメールの送受信機能を装備。
これにより、生産装置と人のコミュニケーションが可能になります。
- B6サイズで、小型軽量。設置場所を選ばないコンパクトな筐体。
- 温度、振動、ほこりに強い設計。摩耗部品を持たない耐環境性。
メモリ部分はコンパクトフラッシュメモリを使用。
- モデムを接続することにより、公衆回線経由でTCP/IP通信が可能(PPP接続機能)。
- 各種ライブラリ機能を使ってファイルやデータを外部システムとやり取りが実現(FTP機能)。
<主な用途・市場>
インターネット、イントラネット、公衆回線を利用した、装置・設備の遠隔監視・管理、遠隔保守管理、遠隔制御。以下の市場が想定される。
- 工場の生産設備や部品倉庫
- 工場・ビルのセキュリティー施設や空調施設
- チェーンストアの各種設備、自動倉庫、自動販売機、物流施設等
- 浄水場、下水処理場、ゴミ焼却場、防災設備、道路施設、鉄道施設、空港・港湾施設、信号設備等の公共設備
- 温室、農業施設、家畜飼育施設
- 気象観測装置
- 病院施設、医療機器
- コジェネ施設、ボイラー、地域冷暖房施設
<価 格>
ハードウエア、OS、基本ソフト込みで定価:320、000円
(開発キット、各種ライブラリ、業務パッケージは別価格)