1997年5月8日
報道関係各位
横河アドバンストアプリケーションズ
横河電機の社内ベンチャー企業第1号YAAから新製品第一弾
LANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」開発・発売のお知らせ
当社(横河電機株式会社 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:美川 英二 資本金:323億600万円)の関連会社であり、当社最の社内ベンチャー会社である「横河アドバンストアプリケーションズ株式会社」(本社:東京都武蔵野市中町1-19-2 矢島ビル 代表:山口 賢治 資本金:3千万円〈横河電機2千万円出資〉社員:10名 略称:YAA)は、社内ネットワーク上に電話機能を統合したオフィスの新しい電話システム、LANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」をこのたび開発し、本日より発売しますのでお知らせいたします。
LANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」の特長
横河アドバンストアプリケーションズ(略称:YAA)が開発・販売するLANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」は、専用の交換機を社内LANをつなぐことにより、パソコンによる社内データ通信網に電話機能を付加するシステムで、社内電話線の敷設により構築されている従来の社内電話網にとって代わる全く新しいシステムです。その特長は以下です。
- イーサネットなどの社内LAN上に電話通信機能を統合するシステム
- 高効率な音声圧縮技術により高い品質の音声が実現
音声品質と音声圧縮率は一般には相反するが、LANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」は、LANに大きな負荷を与えずに、通常のアナログ電話の音声に匹敵する音声品質を実現。株式会社エイビットの開発した音声圧縮技術「ALTEL方式」を採用している。
- 社内電話ランニングコストの大幅低減
組織変更やオフィスフロアの変更などに伴い発生する電話線の敷設工事は不要になり、電話番号の変更手続きも大変容易になる。
- CTIへ展開させるための各種システムのカスタマイズが容易
TAPI準拠、音声データのIP化、WWWブラウザ採用、DHCP対応等、CTI(Computer Telephony Integration、コンピューターと電話を統合した情報ネットワーク)およびネットワークの各種標準を採用しているので、必要に応じてCTIへの拡張が容易。
- *TAPI:
- Telephony Application Programming Interface。
PCから電話機を制御するための業界標準API。
マイクロソフト、インテルが提唱している。
- *音声データのIP化:
- 音声データの送受信は、インターネット/イントラネットで標準に使用されているTCP/IPプロトコルで通信している。これにより既存のネットワークインフラに手を加えずに音声の送受信ができる。
- *DHCP:
- Dynamic Host Configuration Protocol。
TCP/IPプロトコルを使用する際のネットワークの運用と管理を容易にするプロトコル。
〈主な市場〉
中小規模オフィスから大規模オフィスまでLANが敷設されているオフィス
〈価 格〉
・フォンザネット交換機 :60万円〜90万円
外線接続インターフェースの種類本数により異なる)
最大8回線/台で3台まで並列可能
・クライアントセット
(音声処理ボードとテレフォンハンドセット):6万円
・フォンザネットメッセージセンター :300万円
・専用テレフォンアダプタ :8万円
〈販売目標〉
初年度(1997年度) 500システム
次年度(1998年度) 2000システム
YAAでは、以下契約代理店の販売ネットワークを中心に拡販していきます。
NTTアドバンステクノロジ株式会社 (50音順)
横河インフォテック株式会社
横河ディジタルコンピュータ株式会社
LANテレホンにおけるYAAの今後の取り組み
パソコンを使った新しい電話システムとしてインターネット電話の登場がありますが、構内電話システムとして、個人のパソコン上でデータ化された音声を使って、オフィス作業の効率化に向けた様々なアプリケーション環境を用意するとともに、通常のアナログ電話と同じ音声品質を実現し、真に実用に供するLANテレホンシステムは、現在国内外ともにYAAのLANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」だけです。
YAAでは、今後、顧客のニーズをより良く反映させるため、外線との接続本数能力を増加させるなど、LANテレフォンシステム「ふぉんザねっと」の機能を追加充実させていくと同時に、WAN(広域LAN)の通信回線を使った地域電話システムにも対応できるように拡張性を持たせていく方針です。