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1997年7月16日
報道関係各位

プロセス/ファクトリーオートメーション分野におけるシステムビジネスの新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」発表のお知らせ         

 当社(横河電機株式会社 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:美川 英二 資本金:323億600万円)は、主力ビジネス分野であるプロセスオートメーション(PA)およびファクトリーオートメーション(FA)市場において、より広範囲な製品・サービスを求める顧客のニーズを満たすとともに、顧客に最適なソリューションを提案・提供する体制の構築を様々な形でグローバルに展開していますが、これら最近の当社の事業展開の基礎となり、また今後の当社システムビジネスの方向性をも示すものとして、新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」を策定しましたので、本日、発表します。

新コンセプト
 今日、プラントや工場の操業システムを導入するユーザーは、生産制御システムとそのエンジニアリングサービスのみを制御システムメーカに要求するに止まらず、プラントや工場をいかに効率的、計画的に運用、操業していくかという、いわゆる「ERP」(エンタープライズ・リソース・プランニング)といった経営レベルの視点に立って,自社のプラント・工場に最も効果的に適合するように設計された全体システムを求めています。

 横河電機が打ち出す新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」は、プラント・工場の制御システム構築という従来の制御メーカーが提供してきた製品・サービスだけでなく、プラント・工場の操業計画といった上位の経営レベルに属する情報システム構築や、高度制御やシミュレーションなどの各種生産支援システム、さらには生産現場に設置される様々なフィールド機器に至るまで、プラント・工場操業の最適化に関わる広範囲な機能と、それらを実現する様々な製品やサービスをユーザーの要求に合わせて有機的に統合して提供する、横河電機のシステムビジネスにおける新しい事業姿勢を表しています。

 すなわち,企業運営の視点に立って(Enterprise)、最新の技術で(Technology)、最適なソリューション(Solutions)を提供することによって、ユーザーの期待と要求に応えていこう、とするのが「Enterprise Technology Solutions」なのです。

背 景
 近年の技術革新、特にオープンなネットワーク技術や情報交換技術の急速な進歩によって、制御や監視などの生産現場のシステムだけでなく、生産計画や生産管理といった経営管理レベルのシステムに至るまで、それぞれの情報システムをネットワーク経由で有機的に統合することが可能になってきました。同時に、プラントや工場の操業を行っているユーザーも、生産から管理レベルまで広範囲な機能を統合すると同時に、効率的にもコスト的にも最も適合したシステムの導入を、企業経営の視点から、積極的に求めるようになってきています。

 このような背景から、当社は、従来の制御システムメーカーに求められてきた機能の枠を超えて、ユーザーに対しより幅の広い製品・サービスを用意し、最適なソリューションを提供していこうとする当社システムビジネスの新しい基本姿勢を打ち立てました。これが、新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」です。

 この新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」では、当社は、(1)プラント・工場の操業に関わるあらゆる機能を、最新技術を採用したモジュールとして豊富にラインアップし(Technology)、(2)これら最新技術による様々なモジュールを企業経営の視点に立って(Enterprise)、(3)ユーザーにとって機能的にもコスト的にも最も効果的に適合するソリューションを提案・提供(Solutions)していきます。

コンセプトに基づく当社の事業展開

 当社は、既に新コンセプト「Enterprise Technology Solutions」に基づき、システムビジネスの展開を行っています。具体的には、「ERP」(エンタープライズ・リソース・プラ二ング)、いわゆる上位の企業情報管理システムでは世界的に実績を上げているSAP R/3や、 SCAW-CIMなどに対しては、当社の分散型制御システム(DCS)やFA系クライアント・サーバーシステムとのインターフェースパッケージを用意しており、特に、SAP R/3については当社はSAP社からR/3のインプリメンテーション・パートナーの認証を取得しています。
 また、プロセス制御における高度制御パッケージソフトでは世界トップシェアの米国アスペン・テクノロジー(Aspen Technology)社と販売提携を組み、PA分野における多変数予測制御、プロセスデータベース、および生産管理支援機能を提供できる体制を整えています。プロセスシミュレーション分野においても、三井東圧化学と合弁で(株)オメガシミュレーションを設立し、プラント向け訓練シミュレータのパッケージソフトを提供しています。プラントのセーフガーディングシステムにおける世界的なリーディングサプライヤであるオランダのGTI-IA社を今年4月買収したのも、このような新コンセプトに沿った事業展開の一つです。

重要なのは、業種毎、さらには、それぞれのお客様毎に異なるであろうご要求に対して、「最適ソリューション」を提供することであり、そのためのコンポーネントとなるハードウェアー、ソフトウェアー、そしてサービスも、当然ながらユーザーニーズ毎に異なってきます。当社はこの点を明確に意識した開発やビジネス展開を今後も進め、コンポーネントをさらに充実させ、そしてこれらを、当社の総合力をもってインテグレーションすることによって、真の満足を得ることを目指すのが、Enterprise Technology Solutionsの重要なコンセプトです。

 当社は、今後も、PA・FA分野において、システム/プロダクト製品やソフトウエア、サービス、さらには様々なビジネスアライアンス等も含めて、新コンセプトに基づいた展開をグローバルに実施していく方針です。

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